・カメラマンにとっての3D CG基礎知識

・スチルカメラマンにとってのムービー撮影を考える

・プロカメラマンのための撮影データ管理術

・3ds Maxを用いた新時代写真術

・Capture One 徹底使いこなし術

・PCJライティング講座





「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.15


より進化したCapture Pilot





文:湯浅立志
1961年、群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオの社員カメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。デジタル集団「電塾」の運営委員としてデジタルフォトの啓蒙活動にもつとめる。
有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


http://homepage3.nifty.com/y2/
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「Capture One Pro 6 Box」 49,800円
対応OS:Windows XP/Vista/7、
Mac OS X 10.5.8〜10.6

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




今月の原稿を書かなければと思っていた矢先にPhase Oneから「Capture Pilot 1.2」がリリースされた。この新バージョンでは、Capture Pilot側からデジタルカメラ操作が可能になった。これはテストしなければと言うことで、今月は「より進化したCapture Pilot」をテーマに解説しよう。

Capture Pilotを知らない、または使ったことはないという人は、まずはこの連載の「第9回 Capture One 6 PROのキャプチャーパイロットと現像スピード」をお読みいただきたい。基本的なことを押さえているという前提で解説を始めよう。

また、利用にはアプリ内課金で1,700円が必要。iOS4.0以降のiPad、iPhone、iPod touchに対応している。




◀まずはiPadをiTunesに接続、Capture Pilotをダウンロード、インストールする。

※使用できる機種はiPad、iPhone、iPod touchだが、ここではiPadを用いて説明する。


◀iPadにダウンロードしたらCapture Pilotを起動する。

起動後、画面一番下の「Store」をクリックする。

◀Capture Pilotはアプリ内課金なので、ここで有料版をインストールする。インストールボタンを押すとインストール完了する。左の画面ではすでにインストール後なのでボタンはグレーアウトしている。


◀ちなみに複数台のiPad、iPhone、iPod touchを同一アカウントで所有している時は、ライセンスを1つ買えば、すべてのiPad、iPhone、iPod touchでCapture Pilotが使えるようになる。

認識の仕方は右上の「Restore Purchasea」ボタンを押す。


◀Apple IDのパスワードを聞いてくるので、それを入れれば複数で使えるようになる。

◀さて、ここで実際の使い勝手をビデオで見ていただこう。

◀補足説明。カメラコントロールは左下のカメラアイコンをクリックすると出てくる。

◀コントロールパネルはこの大きさで、これはiPhoneでも同じだ。つまり画面の小さいiPhoneでは背景の写真が見えなくなるので使いにくく感じる。


◀絞り、シャッタースピード、ISO感度以外にカメラの撮影モード変更と、記録フォーマットを変えられる。


◀気をつけたいのはキヤノン1D系のように機械的なダイヤルを使わずにモード切替をするカメラでは問題ないが、物理的にダイヤルでモード切替するカメラでは当然のことだがCapture Pilotではモード切替はできない。

そのようなカメラを使っている時に、ファイル形式を変えようとしたり、もしくはシャッターを切る時に間違ってCapture Pilot画面のモード部分を触ってしまうと、C1側ではエラー表示になる。「カメラ設定はこのモードでは切り替えが出来ません」というエラー表示だ

このエラー表示はiPad側では表示されないので、エラーになっていることが分からないでシャッターを切ることになる。この際、シャッターは切れるがエラー表示がいくつも出てしまう。

キヤノン1D系以外のカメラでは注意したい。


◀もちろん、撮影画像のヒストグラム、レイティング、タグ付けができる。レイティング、タグはPC側のC1にも反映される。



前回も書いたが、Capture Pilotは無線LANを使うので、動作が確実とは言い難い(ワイヤードと比較してと言う意味で)。

だが、新しいバージョンを使った限りでは以前よりも安定感が増している感じがする。撮影現場でこれに頼るのも若干怖い気がするが、使えると便利な現場は相当あるはずだ。今回のバージョンアップでiPadからシャッターが切れるようになったので、その便利さは飛躍的に上がった。たとえば舞台の撮影など、ステージから客席全体まで入った引きのカットだけを据え置きカメラで置いておき、Capture Pilotでシャッターを切る、そして、撮影画像を確認、露出調整をする、なんて言うことが、離れたところから可能になる。フォトグラファー1人でまったく違ったアングルで撮影ができるのはありがたいはずだ。

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