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第9回:広角レンズテスト その1-3

●周辺光量落ちと歪みをチェック

次のテストは周辺光量落ちと歪みのテスト。これも建物のタイルの目でのテストなので、厳密なものとは言えません。おおよその傾向として見ていただきたいと思います。

新旧、どちらも同じような傾向だと思います。

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PHASE ONE AF35mmF3.5D
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マミヤセコールAF35㎜F3.5

同じく、45mmのテスト。

これもほとんど差がないくらいですね。

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PHASE ONE AF45mmF2.8D
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マミヤセコールAF45㎜F2.8D

歪みや周辺光量落ちに関しては、Phase Oneの場合、アプリケーションで補正ができます。

専用アプリケーションのCapture Oneでは、Phase One、マミヤの中判デジタルカメラに関して、ほとんどのレンズに対して、補正のためのプロファイルを持っています。

左のように広角レンズ特有の歪み、周辺光量落ちがある画像でも、、、

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PHASE ONE AF35mmF3.5D

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PHASE ONE AF45mmF2.8D

このようにほとんど修正してくれます。

これ以上の補正をしたいときでも、さらに余力はあります。

左はレンズプロファイルです。

マミヤのレンズでもPhase Oneのレンズでも独自に分析したプロファイルが組み込まれていますので、プロファイルを選ぶだけで高精度な補正が掛かります。

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PHASE ONE AF35mmF3.5D
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マミヤセコールAF35㎜F3.5


最後に最短撮影距離でのそれぞれの焦点距離での比較です。

左上から35mm、右上が45mm、左下が55mmです。

広角レンズでは数ミリの焦点距離の違いで、写り具合がかなり変わります。

僕がマミヤに切り換えた理由の1つが、広角レンズの充実と言うことを書きましたが、ハッセルVマウントでは50mmが最広角だったのに比べると、選択肢が多いのがうれしいです(VマウントにはSWCシリーズの38mmという選択肢もありますが)。

風景や建築撮影などをする場合、どうしてもこのあたりのレンズはなくてはならないものです。

最初は中古などで揃えても、今回のテストのように、そこそこは使えると思います。

ただし、今後は中判デジタルも高画素化の一途ですから、8,000万画素級のデジタルバックまで古いレンズが使えるのかどうか? それは未知数です。

今回は、定点撮影を中心としたテスト結果を解説していきました。次回、実際の撮影を交えての解説をしたいと思いますので、お楽しみに。

 

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