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「Capture One」スタートアップ講座

第5回:現像編その2:実践編 露出と構成で写真を仕上げる

著者:荻窪圭
プロフィール
老舗のIT系ライター。専門はデジタルカメラやスマートフォン、そして猫写真で、Web媒体や雑誌などに多く執筆中。著書は「デジタル一眼レフカメラが上手くなる本」(共著・翔泳社)など多数。
http://ogikubokei.blogspot.jp/


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「Capture One Pro 7」39,900円

「Express バージョン」
パッケージ版9,870円/アップグレード版5,250円

対応OS:Windows Vista/7/8
Mac OS X 10.6.8〜10.8.2

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/captureone/index.html
Phase One
http://www.phaseone.com/


○Capture Oneで自分のイメージを写真に反映する

Capture OneはRAW現像ソフトであると同時に、写真をイメージ通りに仕上げるソフトでもある。写真を仕上げるソフトというと昔はAdobeのPhotoshopが筆頭だったのだが、複数の写真をコラージュしたり特殊効果を加えるといった凝った表現をしない限り、今や不要なのだ。

1枚の絵を仕上げていくのに必要な機能は、CaptureOneにほぼ入っている。そこで大事なのは、仕上がりのイメージ。元の写真を見て、それをどういう形に仕上げたいかをイメージし、それに必要なツールを使うべし。

ではまず千葉県で撮影したローカル線の写真から。
至近距離から広角で撮ったので遠近が強くついた上に、強い逆光で肝心のフロント部がアンダーになってしまっている。かといってフロント部に露出を合わせて撮ると背景が白飛びしちゃう。青空を維持したまま車体を明るくし、遠近感を弱めて車体の形をきれいにみせ、ふんわりとやさしい感じに仕上げてみたい。
 で結果が左。

これだけ変わるのである。最初にレンズ補正をかけて色収差やディストーションをとったら、次は「露出」ツールを使う。



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▲上がRAWデータを開いた状態。下が現像および各種処理を加えて仕上げた写真だ(クリックで拡大)

○露出ツールで階調をコントロールする

使うのは「ハイダイナミックレンジ」のハイライトとシャドウ。ハイライト部を抑えたりシャドウ部を持ち上げる機能だ。これでハイライト部をちょっと抑え、シャドウ部をぐんと持ち上げる。するとこうなる。

これで簡単にハイライトとシャドウのバランスを変えられるのだ。シャドウ部にはノイズが乗りがちだけど、そこはカメラ次第ということで。その上で露出補正を少しかけて明るめに仕上げる。


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▲シャドウ部をぐっと持ち上げ、ハイライト部を抑え、少しプラスの補正をかけてみる。シャドウ部が復活して全体に明るく柔らかな感じに(クリックで拡大)






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