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「Capture One」スタートアップ講座

○CaptureOneで現像するメリットと基本操作

CaptureOneの左上にシンプルなツールアイコンがずらっと並んだ箇所がある。それが「ツールタブ」。読み込みから環境設定までたくさん並んでいるがそのうち「現像」に関わるものは7つある。

ざっくり説明すると、
●カラー:ホワイトバランスやカラーバランスなど色を調整する
●露出:露出補正やハイライト・シャドウの調整、トーンカーブなど明るさにや彩度に関する調整を行う
●レンズ:各種収差の補正や周辺光量落ちの調整などレンズに関連する修正を行う
●構成:傾きの補正やトリミング、さらにあおりなどパースのコントロールもできる
●詳細:部分拡大をしながらシャープやノイズ除去、ゴミ除去などを行う
●部分調整:写真の一部分だけを調整する。露出や色、シャープさなどかなり多くの調整が可能だ。
●現像:最後に行う写真の書き出し処理。現像した写真を指定した形式・画像サイズで写真を出力する。これで出力して作業は終了する。出力時に署名を入れることもできる。

これらを組み合わせるわけだが機能は多岐にわたるのであれこれ試行錯誤してると面倒でしょうがない。まず基本的な修正を行ってから細部を詰めていくのがいい。




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▲一般的によく使われるものをピックアップしてみた。もちろんそれ以外のツールも大事(クリックで拡大)

○レンズ補正を行う

最初にしておくべきはレンズ補正。メジャーなレンズはあらかじめプロファイルが登録されているのでそれを使うと話は簡単。あらかじめ登録されているレンズだと、自動的に選択される。



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▲自動的にレンズがセットされた(クリックで拡大)

そうじゃないときは自分で調節する。最近のデジタルカメラはJPEGで撮影するとレンズによる収差は自動的にデジタル補正されるが、RAWだと生のままなのでレンズの欠点がもろに出ちゃう。



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▲たとえばニコンの場合、APS-Cコンデジ、APS-C用レンズからフルサイズ用まで幅広く揃っている。下は高級コンデジ、マイクロフォーサーズから上は中判まで幅広く揃っているが、全部のレンズじゃないし、未対応のメーカーもある。その場合は手動で(クリックで拡大)

たとえば、広角側で開放気味で撮ると高輝度部分に派手に色収差が出るレンズがある。その一番派手なところだけ等倍表示したのがこちら。

分かりやすく色収差とパープルフリンジ(エッジに紫色の偽色が出ちゃう現象の総称)が派手に出てる。そこで「レンズ補正」で色収差とパープルフリンジをオンにすると、CaptureOneが画像を解析して、それを可能な限り除去してくれるのだ。

こういうのは最初に直しておきたいもの。歪みや周辺光量の低下は最終的な仕上がりのイメージを念頭において補正するかどうかを決める。レンズ補正をかけたら、あとはケースバイケースなのでひとつひとつ例にとって見ていくわけだが、具体例は次回に。今回は、RAWデータならではの階調の話をしておきたい。


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▲いいレンズなのだが色収差がでかいのが玉に瑕(クリックで拡大)

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▲エッジに出てた色収差やパープルフリンジを自動的に消してくれた(クリックで拡大)


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