・露出
次は露出の話。いうまでもなく露出はシャッターを押した時点で決定してるので、いくらRAWデータとはいえ後からどうこうすることはできない。でも実は、JPEGデータに比べるとハイライト部やシャドウ部の情報量がRAWデータの方が遙かに多いのだ。JPEGにする時点で不要なハイライト部やシャドウ部をかなり捨ててるのである。
だから、RAWデータなら±1段くらいなら後でも余裕で調整できる。どのくらい余裕を持ったデータになっているかはカメラの性能によりけりだが、フルサイズのデジタル一眼レフクラスならかなり調整の余地があるのだ。
たとえばここに、露出オーバーの桜の写真がある。その前のカットのセッティングそのままで撮ってしまったからである。JPEGとRAWでハイライト部の復活を試みてみよう。
右写真④〜⑥
RAWデータならこれだけハイライト部が復活する。分かりやすいよう極端な例を2つあげてみたが、RAWデータならあとからこれだけ調整できるのだ。
他にも、色合いや彩度のコントロール、高ISO感度で撮ったときのノイズ低減処理(わざとざらつきを残したいこともあるしね)も調整できる。
いくらRAWデータでもどうしようもないものはあるが(少なくともフォーカスやブレはシャッターを切った時点で決まってるのであとから直すことはできない。多少ごまかせる程度だ)、それ以外はかなり自由にイメージを作れるのだ。具体的にどうするかは、今後のお楽しみということで。
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