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PCJのライティング講座では、実際の仕事の現場から、さまざまな事例を紹介していく。
今回は静物の撮影時におけるライティングの違いをテストする。
No.10
メインライトの違いによる印象の差
その2:スティールライフ編
写真・文:奥富信吾
1959 年生まれ。主に広告、出版、Web サイトなどの商品撮影に携わる。企業と消費者、出版社と読者をつなぐ仲介者と位置づけ、浸透力のあるビジュアルコミュニケーションを目指す。
→メール
使用カメラ:ニコン D2X
ストロボ:フォトナ
パソコン:Mac Pro
ソフト:Photoshop CS3
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●左右からのライティングで印象は異なる
前回に引き続きメインライトの位置と種類(自然光、人工光)を変えることによってどのような印象の違いがあるかリポートします。
写真が広く浸透していくには、スタイリングされたシチュエーションを一瞬で伝えなくてはならない。見た瞬間に写真の情報が脳にインプットされ、何かの要因によってインプットされた情報が呼び起こされ購買につなげるよう写真をコントロールし制作しなければならない。
マーケティングの情報をそのまま写真に取り入れても情報不足で、もっと突き抜ける要因が写真の中に取りこまれていないと浸透力の浅いものになってしまう。
では突き抜ける要因とは何なのでしょうか。マーケティングにプラスして写真家の感性、感覚、知性、経験を写真にどのようにどれだけ取り込むか、あらゆる要因を取り込んでオーバープレゼンスになりすぎないよう簡潔に整理しなければならない。ちょっとした選択、判断の違いによって印象が大きく変化してしまうので細心の注意が必要と考えます。
ライティングはその中でも大きな位置を占めてくるので、写真家の力量を試される1つではないでしょうか。
▲写真1:右の写真2ともに自然光によるライティング例(クリックで拡大)
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▲写真2(クリックで拡大)
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●左右からの光と強さの違い
▲写真3:メインライトの当て方による違い。右からメインライトを当てている(クリックで拡大)
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▲写真4:左からのライティング(クリックで拡大)
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▲写真5:光の強さの違い。強めのライティング(クリックで拡大)
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▲写真6:弱めに当てたライティング(クリックで拡大)
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●自然光と人工光の印象の違い
▲写真7:左と同じ被写体だが、こちらは自然光で撮影(クリックで拡大)
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▲写真8:人工光で撮っている (クリックで拡大)
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今回で「ライティング講座」はひとまず終了です。ありがとうございました。
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