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PCJのライティング講座では、実際の仕事の現場から、さまざまな事例を紹介していく。
今回は自作のライトボックスによるアプローチと作例を紹介する。
No.06
丸い光源が特徴の
オリジナルライトボックスを作る
写真・文:奥富信吾
1959 年生まれ。主に広告、出版、Web サイトなどの商品撮影に携わる。企業と消費者、出版社と読者をつなぐ仲介者と位置づけ、浸透力のあるビジュアルコミュニケーションを目指す。
→メール
使用カメラ:ニコン D2X
ストロボ:フォトナ
パソコン:Mac Pro
ソフト:Photoshop CS3
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●ライティングの問題を自作で解決?
今回は、オリジナルのライトボックスを紹介します。シチュエーションに合う光を作り出すのは容易ではありません。何か物足らなかったり、不釣り合いだったり、ライティングばかりが主張しすぎたり、コントラストが強かったり弱かったり・・・と問題は絶えません。
ライトは単独で使用することもありますが、組み合わせて使用することがほとんどなので、ライトソースを増やすことによってライティングのバリエーションが増えるのではないかと思い、ライトボックスを自作してみました。素材は自作ライト1号の半球状のライトボックスがアクリル製。2号、3号はボディが3mm厚のベニヤ板でアートレ(アートトレーシングペーパー)をディフューザーにしています。
これらの自作ライトボックスの最大の特徴は、R(アール)になった面光源ということです。平たい面光源のライトボックスと比べ、光の拡散性があるので、発光部とディフューザーの距離が近いにも関わらずソフトな光を得ることができます。
▲自作ライト1号(クリックで拡大)
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▲1号の背面(クリックで拡大)
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▲自作ライト2号(クリックで拡大)
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▲2号の背面(クリックで拡大)
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▲自作ライト3号(クリックで拡大)
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▲3号の背面(クリックで拡大)
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●光が上手く拡散している!
ハイライトも発光管の芯が見えず、ボックス内で光が拡散していることを示しています(下の写真を参照)。被写体から離せば、柔らかな点光源にもなります。アクセントをつけたり、キャッチライトとしても使っています。ディフューザーの厚さを変えることができるので(テープで貼っているだけなので)強弱をつけることも可能です。
フレグランスの写真(写真1)は自作3号のライトボックスを使い、アートレを2枚重ね、右側に銀レフ、被写体とライトの距離は30cmくらいにして撮影しています。瓶の硬さ、透明感がよく出ていると思います。
自作ライトは簡単に作ることができる上、効果も納得のいくものになりました。また違った形のライトボックスを作ってみようと思っています。
※尚、本ページを参考にオリジナルのライトを自作される場合、すべて自己責任にてお願い申し上げます。自作によるいかなる事故が生じても、著者および当編集部では一切の責任を追うことはできませんので、予めご了承願います。
▲▲1号の光(クリックで拡大)
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▲2号の光(クリックで拡大)
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▲3号の光(クリックで拡大)
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▲3号でライティングして撮影した作例(クリックで拡大)
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