・カメラマンにとっての3D CG基礎知識

・スチルカメラマンにとってのムービー撮影を考える

・プロカメラマンのための撮影データ管理術

・3ds Maxを用いた新時代写真術

・Capture One 徹底使いこなし術

・PCJライティング講座





「Capture One Pro」 (以下C1Pro)はカメラマンがRAWファイルを最適化する際、色再現や画質のブラッシュアップなどの一連の作業を大幅に向上させるツールだ。ここでは実際の作業からC1Proの使いこなしを考えていこう。


No.19


プリントの設定





文:湯浅立志
1961年、群馬県生まれ。東京写真専門学校卒業後、広告写真スタジオの社員カメラマンとして15年勤務。独立後は雑誌、広告、Web媒体でモデル撮影から商品撮影まで幅広く活動。デジタル集団「電塾」の運営委員としてデジタルフォトの啓蒙活動にもつとめる。
有限会社Y2代表。(社)日本広告写真家協会会員。


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「Capture One Pro 6 Box」 49,800円
対応OS:Windows XP/Vista/7、
Mac OS X 10.5.8〜10.6

日本総代理店:DNPフォトルシオ
http://www.fotolusio.jp/business/
captureone/index.html

Phase One
http://www.phaseone.com/




今回はCaptureOneからのプリントについて解説しよう。

プリントについてはこれまでこの「Capture One 徹底使いこなし術」では書いてこなかった。同じく僕が書いている「CaptureOne公式ガイドブック」にはプリントの項目はあり、そちらですでに解説済みとも言える。ただ、書籍なので、ページが限られていて、必要最低限のことだけしか書けないという事情もあった。プリントに関しては本来のC1の機能からは若干それるという個人的な思いもあり、これまで後回しになっていた。

ただ、C1の機能から若干それると書きながら、僕自身はけっこう使う機能だったりもする。理由は、スタジオでクライアントさん立ち会いの撮影があると、立ち会いの人に今日撮影した画像見本をプリントして渡すことが多いのだが、その際に、いちいちPhotoshopを起動させて、、、ということは面倒だし、スマートじゃない。特に連結撮影しているスタジオ撮影では、基本的にC1だけで撮影からすべてのことをやっていることが多い。以前はプリントするためだけにPhotoshopをインストールしていたが、今は合成をその場で確認を取るとき以外では使わなくなってしまった。それはC1にプリント機能が付いたおかげといえる。

それでは順を追ってプリントの実際を解説していこう。

公式ガイドブックにも書いたが、C1をはじめとした画像編集アプリケーションからのプリントには以下の2つの方法がある。

1:プリンタ側にダイレクトにデータを渡しプリンタの色管理によるプリント。
2:CaptureOne6からプリンタプロファイルを使ってのプリント。

これはカラーマネージメントの話なのだが、これを解説していくと、それだけで終わってしまいそうなので、割愛する。実際問題として、詳細は知らなくてもよいと思っている。ただ、2つの方法があり、その際にプリンタプロファイルを指定するかしないかを気をつければよい。

なお、今回は2の方法でのプリントを解説する。



◀プリントしたい写真を表示。


◀ファイル>プリント...を選択する。


プリントの設定ウィンドウが出る。

まずは「ページ設定」と「プリント設定」をクリックして、それぞれ設定する。

なお、使用プリンタはエプソンのPX-5002を用いている。


◀「ページ設定」から。

使用するプリンタ、用紙サイズなどを設定。

OKをクリック。


◀次に「プリント設定」

使用するプリンタを選び、プリセットを選択する。


◀フォトグラファーなら、すでにお使いのプリセットがあるはずなので、そこから選択する。

プリセットはプリンタごと、使用ペーパーごとに作っておくと便利だ。


当然ながら、プリセットはカラー設定をオフにしたものを作成しておくこと。

最初に書いた、2の方法ではプリントするアプリケーションがプリントのデータにプリントプロファイルを付けてプリンタに渡すため、プリンタ側でのカラー設定はオフ(補正しない)を選ぶこと。

ここが非常に大事なポイントになる。


◀設定ウィンドウに戻ったら、ここでもプロファイルを直す。

デフォルトでは「プリンタによる管理」になっているが、ここを使用するプリンタで使用するペーパーのプロファイルを設定する。



◀推奨されるプロファイルが上に出てくるので、そこから使用ペーパーのプロファイルを指定する。

今回はエプソンの光沢紙を使うので、「PhotoPaper(G)」を選択する。

ちなみに写真用紙<絹目調>を使うときは「PhotoPaper(SG)」になる。


◀次に目的表現という項目だが、一般的にはレンダリングインテントと言われるものだ。

一般的には写真に使われるのは「相対的な色域を維持」「知覚的」のどちからになる。これのどちらかにするのは写真によるものなので、プリントしたい写真がどっちでプリントすればよいか? は誰しもが疑問に思う項目だと思う。

個人的意見では「相対的な色域を維持」でよいと思う。ただし、それが正解ではない。写真によるし、フォトグラファーの判断にもよるだろう。

ここの判断は、僕の判断の仕方を後に書くので、参考にされたい。

この目的表現の下の「ブラックポイント補正」もチェックを入れて置いてよいと思う。


話はそれるが、、、

さて、C1からプリントされる色って、何を基準にしているんだろうか? と思う人もいるかもしれない。

C1の画面表示は選択されているレシピのカラースペースでモニタープロファイルを参照した状態で画面表示される。だから、レシピを変えれば画面表示も変わるわけだ。

なら、プリントするときの色は?ということでレシピに依存するのか?というとそうではない。プリントの設定ウィンドウではそこで設定したプリントプロファイルを参照して、そのプロファイルでの画面表示になる。これはあくまでも僕の推測なので、間違っている可能性も有ると思うが、、ただ、グレーのプロファイルを当てれば画面表示もグレーになるので、多分そう言うことだと思う。


プリント設定ウィンドウに行ってからシミレーションするのではなく、調整時にすでにプリントシミレーションをしたいというフォトグラファーもいると思う。

そういうときは、ビュー>プルーフプロファイルでプリントプロファイルを選択してしまえば、プリント時のシミレーションをしながら調整ができる。

ただし、これを設定したままにすると、それを忘れてしまい、データ納品の時もプリントシミレーション画面で調整をしてしまうという、簡単なミスをするので、オススメはできない。

また話はそれるが、、

C1のヘルプから「Capture Oneの色」をご一読いただきたい。

そちらにも書いてある内容からの推測だが、C1の内部ではレシピなどとは別のカラースペースを元に処理していると想像される。先に書いたレシピに依存しないプリントになるのは、この理由からだ。また、C1からのプリントはRAWデータが持っている色を最大限に生かしたところからのプリントになると、推測できる。最近のプリンタはインク数を増やして、ビビットマゼンタのように、色域を広げるようなインクを使用している傾向がある。

C1からのプリントは、Adobe RGBのような限られた色域ではなく、デジタルカメラが記録した色域を最大限有効に使ったプリントができるのではないか? と可能性として推測される。

上記の設定で、「目的表現」の「相対的な色域を維持」「知覚的」のどちらかを選ぶときに、この広大なC1内部の色空間を考えて選ぶのは無理だと思う。


◀そこでテストプリントして好きな方を選ぶという方法を提案しよう。

C1のプリントテンプレートでは1枚の画像をどうプリントするか? 選択できる。

ここで半ページを選択する。


◀写真をプリントするときは大抵、1枚の紙に1つの写真を全面にプリントするが、それを半ページに設定すると左のようになる。

この時の目的表現、設定をメモしておこう。

これでプリントする。

◀次に違う目的表現、設定でまた半ページにプリントする。

その際に紙を入れる方向を反対にする。

すると、1枚の紙に設定の違う2種類のプリントが刷れる。

これでこの写真にはどちらが好ましいか? を判断すればよい。

もちろん、1枚の画像を全面にプリントしてもかまわないが、、、ケチな僕はこの方法でテストプリントをしている。

◀話がそれまくってしまったが、、、設定が終わったら右下のプリントボタンを押すと、プリンタドライバのウィンドウになる。

念のため、ここでも設定が合っているかどうかをチェックしてからプリントしよう。


もう1つ、プリントの設定で、コンタクトシートがプリントできる。

今、20点の写真を選んだ状態だ。


◀その状態でプリント設定ウィンドウにいき、テンプレートから「4×5コンタクトシート」を選択する。

左のように20コマの写真が4列5行で配置される。


◀縦横混在でもちゃんと天地方向を揃えたいときは「用紙に合わせて回転」のチェックを外す。


◀注釈のタイプをファイル名にしておくとコンタクトシートでは画像の下にファイル名がプリントされる。


以上、話があちこちにいってしまったが、、、プリントの解説としては公式ガイドブックよりも詳しく解説できたと思う。

プリントの話では、その道の権威が各種の解説書を出しているので、是非それも参考にしてほしい。僕のやり方は1つの方法であって、これがすべてではない。プリントは奥が深く、写真の最終段階を決める重要なパートだ。いろいろな試行錯誤をして、フォトグラファーとして最終判断をしてほしい。


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