■2010年5月11日
リーフ・イメージング社CEO
ドーブ・カリンスキー氏に聞く
デジタルバックの明日
→リーフ・イメージング社のCEO、ドーブ カリンスキー氏(左)とジェネラルマネージャーの山辺泰一氏(右)
リーフ・イメージング社のドーブ・カリンスキー氏は、リーフ社設立当初よりR&Dチームの主要エンジニアとして歴代のデジタルバックやカメラシステムの開発に従事し、現在は同社のCEO(最高経営責任者)として活躍している。
5月11日、DNPフォトルシオのセミナー会場にて、中判カメラ業界の黎明期から活躍してきた同氏と同社ジェネラルマネージャーの山辺泰一氏に、同社の近況や今後の動向について、話を聞くことができた。
-- 現在、出荷されているカメラマウントの比率を教えてください。
ドーブ
リーフ社ではハッセルのVマウント対応モデルのことを「ユニバーサルマウント」と呼んでいるのですが、それがだいたい50パーセントぐらい。残りの50パーセントはマミヤ645AF対応モデル、ハッセルブラッドH1対応モデル、コンタックス645対応モデルが均等に出荷されています。
-- 今後、カメラマウントの比率はどのように変化していくと思われますか?
ドーブ
リーフ、フェーズワン、マミヤの3社共同でDFカメラシステムをプロモーションしているので、今後はその比率が当然上がって主流になるだろうと思います。とはいっても、インストールベースのカメラのシステムに関しては引き続きサポートするので、ユニバーサルマウントやコンタックス645が淘汰されることはありません。
-- 現在、中判カメラには主に33×44ミリ、36×48ミリ、645判フルフレームの3種類のCCDが存在していますが、今度CCDはどのようなサイズが主流になると思われますか?
ドーブ
将来に関してはっきりということはできないのですが、リーフに関してはワイドな形のセンサーを引き続き、アピールしていく予定です。
-- 最近の中判デジタル業界には安価な製品が出てきていますが、今後、中判デジタルの価格はどのように推移していきそうですか。
ドーブ
リーフ社としては広い価格帯の製品を揃えています。この価格帯の中で新しい技術を投入した製品を引き続きリリースしていく予定です。
-- 今後100万円を切る価格で登場が予定されているペンタックス645Dのシステムについてはどのように感じていますか?
ドーブ
ペンタックス645Dに関しては自社のみで完結したシステムで、センサーは1種類ですから、あの価格が実現できたのだろうと予想します。しかし、フェーズワンやリーフなどのデジタルカメラバックを今まで作ってきたメーカーは、プロ用にターゲットを置いています。大判カメラに対応したり、着脱できる機構の開発も高額になります。さまざまなセンサーサイズのカメラバックやカメラボディなど、プロが必要としているあらゆる組み合わせを想定したソリューションという形で提供しているのです。
ですので、プロ向けの機材という点で、ペンタックスの目指すところと我々では、想定している生産台数もまったく違います。
-- ありがとうございました。
(2010年5月11日、東京・中野のDNPフォトルシオにて)
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