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Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のイラストレーターに旬のイラストを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Illustrator FILE 93

水野朋子

東京生まれ。筑波大学芸術専門学群博士課程修了。2002年よりイラストレーターとして活動を始める。2018年よりパステルによるイラスト制作を行う。イラストレーターズ通信会員。3×3 Illustration Show 18佳作、Society Of Illustrators 64と第7回東京装画賞に入選。
https://www.tmizuno.com/

 


●個人作品を描く

個人制作の題材は、思いついたときに残しておいたスケッチの中から選ぶことが多いです。絵の構想を思いつくときは、自分が体験したり見聞きしてきたことがベースになりやすいので、ひらめいたらすぐにメモを取るようにしています。


完成イラスト。(クリックで拡大)

・ラフスケッチ
ラフの段階で、完成イメージに近くなるよう、サイズ・構図・色を検討します。


ラフスケッチ。(クリックで拡大)

・ラフを切り抜く
ラフを整え、ライト台で転写したり、またはiPad経由で厚手の紙にプリントアウトし、線に沿ってカッターで切り離します。


ラフを整えたらカッターで切り離す。(クリックで拡大)


・パステルを塗りこむ

型抜きの要領でカットした紙の型にパステルを塗り込んでいきます。バランスを見ながら明色から暗色へ重ねていきます。画材はアルシュ紙といくつかの会社のソフトパステルを併用しています(レンブラント、ゴンドラなど)。


カットした紙の型にパステルを塗りこんでいく。(クリックで拡大)


・塗りのアプローチを考える

お仕事のイラスト制作では、事前に提示したラフから大きく外れないよう、決まった工程を経て完成させていきますが、個人制作の場合では、途中でわざと型通りに塗らないこともあります。

変化をつけて、その後をどうまとめていくか考えつつ、実践しながら制作を進めます。上手く仕上がった絵もそうでないものも、何がしかの知見となって、次の制作のモチベーションとなります。


個人作品ではいろいろな方法も試す。(クリックで拡大)

・ぼかしと仕上げ
パステルの魅力である「ぼかし」をどれだけ使うかについては、毎回悩みます。今回は具象に寄せることにしました。定着剤を使い色を重ねていき、仕上げます。


ぼかしを加え、仕上げていく。(クリックで拡大)



次回は冨田陽子さんの予定です。
(2022年7月14日更新)

 

 

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