Company file

Company file


旧サイト(更新終了)






お問い合わせメール

 

INDEX  イラスト>  写真>  デザイン>  テキスト


Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のイラストレーターに旬のイラストを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Illustrator FILE 89

上坂じゅりこ

石川県在住。日本大学芸術学部美術学科油絵コース卒業。パレットクラブスクール12期卒業。プログラマーとして10年勤務した後、イラストレーターとして活動。
http://juriko.com/

 

●雑誌コラムのイラストレーション制作

ファッション誌、『CLASSY.』(光文社) の連載コラムのイラストレーション制作過程についてお話します。誌面の見開き2ページのコラム記事の下方に載る横長サイズのものです。


『CLASSY.』 2021年2月号のコラムに掲載。(クリックで拡大)



・使用ツール
ペン(STEADLERのpigment linerを主に使っています)、鉛筆、紙(最近はmuseのtouchⅡをよく使っています)、透明水彩絵の具、筆、iMac、Photoshop、スキャナ、ペンタブレット、ライトテーブル(手描きの絵の部分的な修正時もよく使います)。


主な使用画材



・ラフ、下描き
まず、編集者の方からメールでコラムの内容、イラストレーションのイメージを言葉でお伝えいただきます。それを受けてラフを制作します。


最初に描いたラフ。(クリックで拡大)



最初に制作したラフ。コピー用紙に鉛筆やペンで線を描き、スキャンして取り込み、分かりやすいようにPhotoshopで簡単に色つけします。

最初のラフのフィードバックとして1つの家庭に2つの国があるようなイメージをさらに強調するようにとのことでしたので、この時は電話での会話で出てきていた「お城」のキーワードで再ラフを制作しました。


「お城」のキーワードから再度ラフを制作。(クリックで拡大)



ラフのOKが出た後、ラフを元に清書します。ライトテーブルで下描きを透かして見ながら描きます。トレースはせず、下描きをだいたいのアタリとして描いていきます。

着彩は透明水彩です。線と色を分けて描くこともありますが、この時はそのまま着彩しました。最近は固形の水彩絵の具を使っていますが、チューブから出す手間が省けるのがよいです。


ライトテーブルを使って清書していく。



・Photoshopで仕上げ
スキャナーがA4サイズなのでA4の紙に分けて描き、取り込み後、Photoshopでつなげます。つなげる時はスタンプツールが便利です。要素ごとに描いたものも編集します。ページの真ん中(ノド)に要素がこないように注意します。


清書をスキャンしてPhotoshop上で仕上げる。


完成したPSDファイルをファイルサーバにアップし、ダウンロードリンクを送って納品します。こちらのイラストレーションは色などなるべく明るい雰囲気になるようにということと、横長のスペースを生かして描くこと、心がけています。


完成したイラスト。(クリックで拡大)



・まとめ
その他、描く時になるべく意識していることは、色をたくさん使いすぎるとまとまりがなくなるので、あらかじめ使う色をいくつか決めておくこと。線を描くとき、色を塗る時に自分が心地よい、楽しめる作業だけ行うようにしています。


次回は松浦由美子さんの予定です。
(2022年3月16日更新)

 

 

[ご利用について] [プライバシーについて] [会社概要] [お問い合わせ]
Copyright (c)2015 colors ltd. All rights reserved