●昭和のスナックをコミカルに描く
雑誌「GINGER」(幻冬舎刊)からのご依頼で、「昭和のスナック」を描きました。その制作過程をご紹介します。
「昭和」と「令和」のスナックを比べる企画でその2つを描かせていただきましたが、今回は「昭和」の制作過程にフォーカスして説明します。
完成したイラスト。(クリックで拡大)
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「GINGER」(幻冬舎刊)2019年9月号掲載。(クリックで拡大)
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・使用ツール
シャーペン(0.9ミリ・2B)、Photoshop、WACOMペンタブレット。
・構想
ライターの濱田恵理さんから、コンテと一緒に「ミラーボール」「カラオケで演歌をデュエット」「着物を着た貫禄のあるママ」などの細かな指示をいただきました。昭和の画像を見たりしながらイメージを膨らませます。
・ラフ制作
とっかかりはテンションを上げるため、必ずカフェやファミレスなど自宅仕事場以外で描きます。たまにiPadも使いますが、慣れている紙とシャーペンを使うことが多いです。消しゴムのカスは必ず集めて持ち帰りましょう!
手描きの段階では、これくらいの完成度で止めておきます。
ラフは主に紙とシャーペンで。(クリックで拡大)
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自宅の仕事場でスキャンし、Photoshopのデータにします。基本的なことですが、今回は雑誌なのでカラーモードはCMYKで。Webのお仕事の時はRGBに設定します。
線を調節し、ペンタブレットで細かなところを描きこんでいきます。背景は自分が楽しくなるくらい遊びます! 女性の水着ポスターやサインなど、ニヤニヤしながら描いていきます。
ラフ完成。ライターの濱田さんと編集さんのチェックをうけ、OKが出たら着色です。
ラフを仕上げたらチェックを受ける。(クリックで拡大)
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・彩色
まず黒を塗ってから背景、それから細部を塗っていきます。特別なテクニックは使っていませんが、「好きな音楽を聴きながら作業」は必須です。
黒から先に彩色していく。(クリックで拡大)
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・完成!
修正が入ることもありますが、今回はありませんでした。
細部を彩色して完成。(クリックで拡大)
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・最後に
日頃からスケッチブックやiPadを持ち歩いて、日常の出来事やその場にいる人を描いています。お仕事ではいろいろな人物を描くことが多いのですが、これがトレーニングになっているかもしれません。私に勝手に描かれている方々、どうもすみません!
日頃から日常や人を描いている。(クリックで拡大)
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次回は上坂じゅりこさんの予定です。
(2022年2月16日更新) |