●妄想のすゝめ
イラストレーターのシライケンです。コミカルなイラストを描いております。今回はオリジナル制作の過程ですが、考え方は仕事にも通じることがありますので、そこを主に説明していきたいと思います。技術的な部分は特に難しいことはしていませんので、あまり触れていきません。よろしくお願いいたします。
・使用ツール
シャープペンシル、コピックミリペン、コピー用紙、Photoshop。
・テーマ設定
2つの異なるワードを組み合わせて描いていきます。今回はパンと読書に設定しました。
・妄想、ラフスケッチ
実際に手を動かすとまた違った物が生まれます。
公園を想定していましたが、さらに妄想。大自然の中、ここはアフリカ。体はバゲットのキリンのような首の長い動物が出現。ここでアフリカ、動物が出て来たのは、ちょうどその時期に「沈まぬ太陽」という小説を読んでいたからかもしれません。
小説を読んで思い浮かべていた光景、大自然、サバンナが引き出されたのだと思います。どうにも変な設定、様子ですが、こちらを元に進めていきます。
・ワークフロー
作業、技術は何も難しいことはしていないのですが、一応流れを書いておきます。線を手描き、スキャン、Photoshopで着彩。
表情が暗かったので、笑顔に変更しました。(クリックで拡大)
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完成。(クリックで拡大)
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・絵のポイント
仕事ではここまでの妄想は必要ないこともありますが、その場合は単にここに出てきた物、事を置き換えてあげればよいだけです。バゲットベンチは普通のベンチへ、サバンナは公園、バゲットキリンは、散歩中の犬に置き換えたりと。
・最後に
仕事では、編集の方などの妄想を形にすることもあります。普段、よくある光景ばかり描いていると、対応できないこともあると思うので、特にコミカルな絵を描く方は妄想力を高めることをお勧めします!
次回は小松容子さんの予定です。
(2022年1月18日更新) |