●桜をテーマにした自主制作過程
・使用ツール
A4サイズ紙、ミリペン、Photoshop CS6
・ラフ作成
どのような世界観で、何を伝えたいのか整理し、描くものを決めています。この時は桜の儚さ、命のサイクルを表現したかったので、モチーフに蝉の幼虫を取り入れました。その後構図を決めるのですが、儚さが強調できるよう余韻が残る構図をいくつか考えました。
・線画制作
A4の紙にシャーペンで下描きを行い、ミリペンでなぞっていきます。ペン入れの時はなるべく細く滑らかな線が描けるよう意識しています。
A4の紙にシャーペンで下描きしミリペンでなぞる。(クリックで拡大) |
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・線画抽出
スキャナーを使って線画を読み込み、Photoshopを使って抽出します(手順は画像参照)。同時に細かな調整(コントラスト調整、ゴミの除去など)も行います。
Photoshopで線画を抽出。(クリックで拡大) |
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・着色
黒の濃度違いで下塗りをし、その後バケツツールで大まかに配色していきます。配色の際に心がけていることは、色数を最小限に絞り込むことです。色数を少なくすることで、画面全体にまとまりが出るほか、イラストの世界観をシンプルに伝えることができると考えています。
また、リアルかつグラフィカルに仕上げたいので、線画が主張して画面上で浮くことがないよう、配色した色に馴染む色で塗り直したりしています。
Photoshopのバケツツールで大まかに彩色。(クリックで拡大) |
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・影を入れる
ザックリ光源の位置を決めたら影を入れていきます。影の色も画面上にある色を乗算で入れてあげると、より画面の一体感がでます。
光源の位置を決め影を入れていく。(クリックで拡大) |
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・仕上げ
着色の際はみ出た部分などの粗を取り除き、完成度を上げます。配色も全体を俯瞰して見てバランスの偏りがないかなどをチェックします。最後に文字を入れたら完成です。
全体を俯瞰してチェックして完成。(クリックで拡大) |
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・ポイント
イラストを描き始める前に、自分の中で方向性や世界観をしっかり決めておくと、比較的スムーズに制作できる気がします。また、制作中は画面の一部分に集中してしまい色やレイアウトのバランスが偏りがちになってしまうので、途中で俯瞰して全体を見ることを意識することで完成度を突き詰められるよう心がけています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回はyUneshiさんの予定です。
(2020年3月16日更新)
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