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Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のデザイナーに旬のデザインを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Illustrator FILE 49

まつしたゆうり

絵本作家、イラストレーター。滋賀県出身、大阪府在住。大阪芸術大学デザイン学科卒。イラストレーターズ通信会員。繊細なタッチで描く水彩画を得意とし、表紙装画から児童向けの書籍の挿絵、書籍企画など幅広く手掛ける。鳥と植物、古典好き。心に物語を届けたいと描いています。
http://yuuli.net

 

●書籍『よみたい万葉集』の挿画イラスト

イラストと文(共著)を担当いたしました書籍『よみたい万葉集』(西日本出版社)の、
本文とカバーにも使用された挿画を使い、イラスト完成までの工程をご紹介いたします。


書籍『よみたい万葉集』カバー(クリックで拡大)



本文74~75ページ(クリックで拡大)



・下絵

万葉集の歌一首をテーマに、イラストにする。
題材にしたのは大伴坂上郎女の歌
「夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ」(巻8・1500)
(訳)夏の野の繁みに ひっそりと咲いている 姫百合のように あなたに知られない恋は 苦しいものです。

夏草が覆いかぶさるような息苦しさ、それでも燃えるような、ひたむきな恋心を表現しようと思いました。

描き込みすぎると勢いがなくなるので、ラフはいつもこのくらいアバウトに。
パソコン上にてラフに簡単な色付けをし、クライアントに確認する場合が多いです。


下絵(鉛筆ラフ)(クリックで拡大)



カラーラフ(パソコン着彩)(クリックで拡大)

道具は鉛筆やシャープペンシルなど、場合によって使い分けています。
下絵が完成したら、本描きする紙の下に置き、裏からライトを当て、薄く鉛筆で当たりを付けます。


下絵に使用する道具(クリックで拡大)



・水張り

紙を木製パネルに水張りします。
紙は、和紙や水彩紙など場合によって使い分けます。ホッチキスの芯を外す道具もあると便利です。


水張りに使用する道具(クリックで拡大)



紙は外しやすいのでホッチキスで止めています(クリックで拡大)

・本描き

水彩絵の具で描いていきます。色によっては顔彩を使うことも。
滲みをいかしながら色を重ねていきます。


絵の具(クリックで拡大)



筆などの道具(クリックで拡大)

・完成

描きあがったらホッチキスを外し、紙を切って完成です。

少女を姫百合に見立て、恋心と赤い花がリンクする絵になりました。
補色の緑や青、黒なども使い、悲しさやもどかしさも加えています。
本文ページではそのまま使用していますが、 表紙はレイアウトの関係で、反転して使用しました。


完成(クリックで拡大)


カバー(全体)(クリックで拡大)

 

次回はうめだともこさんの予定です。
(2018年11月20日更新)

 

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