●ENSEMBLE SHIPPOLLYの1st Album『VERY SHIPPOLLY』のアートワーク
CDジャケットのアートワーク完成までの流れをご紹介します。
画像1:完成したCDジャケットの表面。(クリックで拡大) |
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裏面。(クリックで拡大)
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ライナーノーツ。(クリックで拡大) |
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・打ち合わせ
管楽器をメインとするジャズバンドENSEMBLE SHIPPOLLYさんの1stアルバムのアートワークのご依頼がありました(画像1)。音を聴いたりライブに行き、その後打ち合わせをしました。
イメージは息の重なりと意外性を出していくことに決定。この時に以前個展用に制作した既存作品(画像2)も第一候補に上がりました。
画像2:既存作品。(クリックで拡大) |
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・ラフ制作
ラフは主に鉛筆や色鉛筆で描いています。仕上がりが木版画になるため、イメージしにくい場合は既存作品の中からイメージに近いものなどを見てもらいます。いくつか提案した中から決定したラフを木版画用下絵に描き起こします。
画像3:ラフ。(クリックで拡大) |
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画像4:下絵。(クリックで拡大)
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・使用ツール
制作に使用したのは、版木、絵の具、和紙など。デジタルツールは用いていない(画像5)。
画像5:使用画材。版木(シナベニア)、水性絵の具、墨汁、越前和紙、彫刻刀など。(クリックで拡大) |
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・木版画制作
下絵を色で分解し、版を分け、彫っていきます。ラフの絵は3版に分けて多色摺りをしています。今回の作品のポイントは水や息のイメージを木版画の技法「ぼかし」で表現することでした(木版画はイメージした通りに摺るのが難しいのですが、その分完成した時の喜びは大きいです)。
画像6:画像3の木版画。(クリックで拡大) |
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画像7:画像4の木版画。(クリックで拡大)
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最終的にメンバーの皆さんとデザイナーさんで検討した結果、表紙は画像2、裏面は画像6、ライナーノーツ画像7で決定しました。
次回は寺田マユミさんの予定です。
(2018年8月13日更新) |