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Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のデザイナーに旬のデザインを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Illustrator FILE 29

山元かえ

1978年生れ。鹿児島育ち、東京在住。企業専属のイラストレーターとして勤務、2005年独立。2006年頃から型染め制作もしており個展などで発表しています。受賞歴:2009年月光荘ムーンライト展こんぱる賞受賞。
http://torerocamomillo.ciao.jp/

●雑誌の扉イラストの制作

・京都の喫茶店案内のためのイラスト

今回は、とある雑誌の扉イラストをご依頼いただいた時の工程をご紹介いたします。


画像1:完成した扉イラスト(クリックで拡大)
 

特集が「京都の喫茶店案内」。編集さんからは「喫茶店でコーヒーを飲む女性を描いていただければ」とのことでした。

ラフの描き方としては、いつもざっくり鉛筆でラフを描く→スキャンする→ペンタブレットを使いPhotoshop上で微調整しながらラフ制作→出力してまた緩めにトレース→ラフ完成となります。

今回ラフを2パターンお出しいたしました(画像2)、(画像3)。


画像2:ラフスケッチその1。(クリックで拡大)
 画像3:ラフスケッチその2。(クリックで拡大)

・着色から仕上げへ

イラストの仕事は、時間との勝負の面があるので、一見面倒くさそうですが、パソコンに取り込んで描くことで時間の節約になります。ただ、パソコン上で微調整すると、どうしても上手になってしまうので、そのあと、出力したものを緩めにトレースするようにしています。編集さんにオッケーをいただいたラフを出力して、紙にトレースして、絵の具で着彩(画像4)。

絵の具は、透明水彩や、不透明水彩、顔彩を使用しております(画像5)。一通り塗った後、クレヨンでテント模様を追加。


画像4:紙にトレースして絵の具で着彩。(クリックで拡大)

画像5:透明水彩や、不透明水彩、顔彩を使用。(クリックで拡大)

着彩した絵を
スキャンして、Photoshopでゴミを取ったり補正して完成となります(画像1)。

数年前にA3のスキャナーを買ったので、大きい絵も1回でスキャンでき、楽です。場所を取りますが…買ってよかった道具の1つです。


次回はスズキトモコさんの予定です。
(2017年3月14日更新)

 

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