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Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のデザイナーに旬のデザインを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Illustrator FILE 23

ノブカネ ユミ

1982年生まれ。東京在住。武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。幻冬舍PONTOON装画コンペティションvol.16大賞。書籍の装画を中心に鉛筆やペンを使って活動中。BOOKレーベル「DOOKS」よりドローイング集「Nothing2」が発売中です。
http://nobukaneyumi.com/

●民族衣装から生活に思いを馳せる

Webマガジン連載用のイラスト

・作品について
紹介させていただくのは、Webマガジン「ART & MORE」に全3回連載させていただいたものの1つです。かねてから興味のあった民族衣裳を描きたいと思い、世界で古くから着続けられているお洋服から自然に寄り添ったり、ものを大切にする生活に思いを馳せることをテーマにしています。

・使用画材について
シャープペンシル、鉛筆、Photoshop CS6


画像1:完成イラスト(クリックで拡大)
 


●作業手順

・ラフや下描きの作成
今回は統一感のため、まとめて連載3回分のラフと文章を先に提出いたしました。すべて後ろ姿で描きたかったので後ろ姿の構図で2人描くことを決めました。ネットや資料を調べて描きます(画像2)。

キュレーターの方に確認し、ラフを土台にして下書きを描きます。お仕事によってはラフがそのまま下書きになるように丁寧なラフを描くこともあります。トレース台を使ってラフを土台にして書き込みますがあくまで参考程度に、下書きは本番の絵の設計図のようなつもりで自分が後々迷わないように描きますのでとても重要です。ラフや下書きのときは細かく描きたいのでシャープペンシルを使います。手が疲れないように0.7ミリのBの芯を使います(画像3)。


画像2:ラフ(クリックで拡大)
 


・本番用の絵
ふたたびトレース台を使って今度は下書きを土台に鉛筆で本番の絵を描いていきます。ここではトレースするという感覚ではなく迷わず描くために下書きを敷いている感覚で、線を描くことに集中します。強弱や鉛筆のざらつき、濃淡を意識します。自分の中では書道をしている感覚です。洋服のタッチや柄は一番最後に描きます。鉛筆は力を入れずに描きたいので9Bを使っています(画像4)。


画像3:下描き。(クリックで拡大)


画像4:本番線画。(クリックで拡大)


・彩色
本番用の絵をスキャンして、Photoshopで画像調整します。そしてレイヤーを分けて着彩していきます。線画が主役なので、できるだけ着彩はシンプルでフラットに色数も少なく、メインの色を決めてその色との兼ね合いを見ながら彩色します。一度着彩したものを変えたり、色数を引いたりもします。描いた絵の実物と同じ色を使うというよりは自分の絵に合うPANTONEカラーを使っています。

CMYKで着彩して、今回はWeb用でしたのでRGBに変換して提出しました(画像1)。

次回は横山 雄さんの予定です。
(2016年9月23日更新)

 

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