●個展“sleep well”のための絵画制作

完成イラスト。(クリックで拡大) |
 |
|
●使用ツール
木製パネル(F20)、アク止め下地、アクリル絵の具、インク、つけペン、丸筆・平筆。
●構想
今回は“sleep well”をテーマに、心地良く眠れるような絵を描きたいと思い、青を基調とした大きめの作品を制作しようと決めました。以前から木を描くことが多く、大きな木の安心感がテーマにぴったりだと感じたこともありモチーフに選びました。
●制作手順
(1)ラフスケッチ
鉛筆でおおまかなイメージを描き出していきます。ラフはそこまで描き込まず、自分自身のイメージのあたりをつけることが目的です。イメージがすぐに固まることもあれば、しっくりこない場合はここで時間をかけて調整します。

▲ラフスケッチ。(クリックで拡大) |
 |
|
(2)木製パネルにアク止め下地を塗る
(3)背景の色を塗る
なるべく均一にならないように、いくつかの青を程よく混ぜながら色を塗っていきます。ここで完全に混ぜすぎると色の動きが失われてしまうため、「程よく」というバランスを大切にしています。

背景完成。(クリックで拡大) |
 |
|
(4)インクで描いていく
今回は背景が青なので白いインクを使用します。普段鉛筆描きが見える背景の場合は、ここでおおまかにパネルに下描きをします。今回はその方法が使えないので一発描きで描いていきます。完全に乾ききる前であれば修正も可能ですが、なるべくそれは避けたいので遠くから見て位置を確認しながら少しづつ描き進めていきます。描いていきながらバランスを見て描き込み具合やベタの部分を決定していきます。

描き込み写真。(クリックで拡大) |
 |
|
(5)完成
作品を近くで見たり、離れて眺めたりしながら微調整を行い、描き込みすぎる前に一旦手を止めます。2~3日置いて再度見直し、最終的な微調整を行って完成とします。

▲完成絵画。(クリックで拡大) |
 |
|
●絵のポイント
想像の世界だからこそ生まれる木と人物のスケール感の対比や、青が持つ深みや見る角度による色の変化を大切にしました。静かな世界に浸りながら、眠りにつくときのように心がほぐれる感覚で作品を見ていただけたら嬉しいです。

▲展示風景。(クリックで拡大) |
 |

▲個展ビジュアル。(クリックで拡大)
|
次回はJYAMI JYAMI さんの予定です。
(2025年3月13日更新) |