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Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のイラストレーターに旬のイラストを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Illustrator FILE 123

杉浦由紀

杉浦由紀(Yuki Sugiura):雑貨、キャラクター商品を取り扱うデザイン会社でのデザイナー勤務を経て、デザイン専門学校で講師として学科・学校運営に従事。2022年よりフリーランスのイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活動開始。また2014年よりアーティストとして展示活動を開始。主に植物と女性をモチーフに描いている。関西を中心に企画展やアートイベントに出展。自身が主催する企画展、キュレーター展を年に1、2回開催を継続的に行っている。
X(Twitter):@yukirururu
Instagram:@yuki_sugiura0830




 

●ペンで描くミニ原画作品の制作


完成イラスト。(クリックで拡大)

●アイデア、構想について
今回のミニ原画の構想は、以前から描いている「夜×動植物×小さな夜の子の気配」の3つのモチーフに円でまとめているペン画となり、「円夜」シリーズと呼んでいます。小さな夜の子は顔や胴体は描かず、手や足などで“気配”として入れており、「自分の中の気持ちいい線を描く」心掛けています。

●使用ツール
コピックマルチライナー0.05mm / 0.1mm / 0.8mmを使用、ホワイトワトソン紙の75mmのミニ色紙。


ミニ色紙とコピックを使用。(クリックで拡大)

●制作手順

(1)ラフ制作
スケッチブックに手描きでラフを制作。言葉からイメージを広げることも多いです。今回ミニ原画なので入れるモチーフをさらに絞りました。またiPadでラフを制作する場合もあります。今回下記ラフ画像を描画していきます。


ラフを描く。(クリックで拡大)

(2)トレースダウン
ラフの裏面を濃いめの鉛筆で塗り、細めのゲルペンでなぞりカーボン紙の役割としてミニ色紙に写し下描きを制作します。個人的に一番しんどい作業。


ラフをなぞり下描きにしていく。(クリックで拡大)

(3)描画
2作品ずつ同時に進行します。コピックマルチライナー0.05mm / 0.1mmをメインに使用。トレースダウン時にしっかり下描きを書いているので、それに沿って黒に塗りつぶす部分、ペンの掠れをつくるグラデーションの部分を、全体のバランスを見ながら描画していきます。白面が多いより黒面が多い方が全体が引き締まって好みです。


下描きに沿って仕上げていく。(クリックで拡大)

(4)額装、完成!


「終末のあたら夜」。(クリックで拡大)



「終わりと始まり」。(クリックで拡大)



「祝杯」。(クリックで拡大)

●最後に
ミニ原画は展示やアートイベントの販売の際に金額的にも手に取りやすいので制作されているアーティストの方も多いです。ミニなので描き方、画材なども実験的に試すことができて自身の技術UPにもオススメです! 画材屋さんでもミニ原画の額や紙なども充実しているので、ぜひ試してみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


次回はフケハルカさんの予定です。


(2025年1月24日更新)

 

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