●イギリス一座の制作
イギリス一座という音楽団からの依頼で描いた作品。イギリス一座は、イギリスの古い音楽を中心に、長い歴史の中から生み出され、さまざまな民族に受け継がれてきた面白い音楽を見つけ出して演奏する「移動音楽団」。メンバー10人の性格や趣味などを取り入れた肖像画を描きパンフレットを制作した。

▲パンフレットの表紙。(クリックで拡大) |
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▲パンフレットの中面。(クリックで拡大)
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同じくパンフレットより。(クリックで拡大) |
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●使用ツール
Photoshop(サイズ調整用)、鉛筆、アクリルガッシュなど。
●アイデア、構想、描くきっかけ
私の個展を見て依頼をくださった仕事であり、のびのび描くことができた。メンバー10名みんなが個性的で、その暮らしぶりにも興味を惹かれ、それぞれの特徴を取り入れた肖像画を作った。
例えば歌担当のムッリョーイは、飾らない透き通る歌声が魅力的。歌う姿とは裏腹に、プライベートでは素潜りで魚を突き、山に出かけ狩猟を嗜むハンター。今は自然溢れる島に転々と移り住みながら生活をしている。

歌担当のムッリョーイ。(クリックで拡大) |
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座長のレイチェルは手作りのチェンバロを弾き、R.ピアノ教室主宰。ピアノを弾くことだけではなく、生徒と味噌仕込みをしたり、音楽の歴史・作曲家を研究、オペラ鑑賞をするなど、いろいろな視点から人を育てるピアノ教室である。

座長のレイチェル。(クリックで拡大) |
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ヴァイオリン担当のリカは、小柄で明るいムードメーカー。音楽から人間的な喜怒哀楽を汲み出して表現することが得意。軽やかにヴァイオリンを弾く姿はリスを彷彿とさせる。

ヴァイオリン担当のリカ。(クリックで拡大)
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低音担当のヒロミエルは、大きなコントラバスに覆い被さるように弾く姿が印象的。体いっぱいで弾くノリノリのサウンドは聞く人をハッピーにする。

ヒロミエルとコントラバス。(クリックで拡大)
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●ラフスケッチ

ラフスケッチ。(クリックで拡大) |
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同じくラフスケッチ。(クリックで拡大)
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同じくラフスケッチ。(クリックで拡大) |
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同じくラフスケッチ。。(クリックで拡大)
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メインの4人の演奏風景を描くときには、紙を切って構図を作って行った。

▲紙を切って構図を考える。(クリックで拡大) |
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▲メインの4人の演奏風景。(クリックで拡大)
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●ワークフロー
手描きの線をスキャンし、完成サイズに合わせてプリントアウト。簡易凹版で仕上げていくので版のサイズに合わせる。それを版に写していく。

▲手描きの線をスキャン。(クリックで拡大) |
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▲完成サイズに合わせてプリントアウト。(クリックで拡大)
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簡易凹版で仕上げていく。(クリックで拡大) |
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版にアクリル絵の具で彩色し、仕上げの紙に転写する。版を使うため、色変えして何度も刷ることができる。

▲アクリル絵の具で彩色。(クリックで拡大) |
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▲仕上げの紙に転写。(クリックで拡大)
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●使用した技法、テクニック
メディウム剥がし刷りという簡易凹版。厚紙にクラフトテープを貼り、ひっかいて溝を作る。そこにアクリル絵の具を詰めてメディウムで紙に貼り付ける手法。凹版の溝に入ったアクリル絵の具が盛り上がって立体的に見えるのが特徴。
次回は天坊早希さんの予定です。
(2024年4月12日更新) |