●木製パネルに絵を描く
完成イラスト。(クリックで拡大) |
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●使用ツール
木製パネル(30×30cm)、ジェッソ、アクリル絵の具、ペン(カラーペン・ボールペン)、筆(面相筆がお気に入り)。
●アイデアとラフスケッチ
そのときに描きたいように描きます。ふとしたときにしているドローイングを落とし込むこともあります。ドローイングには主にペンを使用しています。
▲アイデア。描きたいままに描く。(クリックで拡大) |
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▲ラフスケッチ。(クリックで拡大)
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●ワークフロー
(1)下地を塗る
木製パネルにジェッソを塗ります。ジェッソに適量の水を加えて、刷毛で薄く均一に丁寧に塗ります。しっかりと乾燥させます。乾燥したら同じ要領で計3度塗りします。平らな机で作業します。私はパネルの側面まで塗ることが多いです。ジェッソを塗るとアクリル絵の具やペンで描画がしやすくなります。
(2)背景を塗ってみる
このときは全面黄色で塗ってみました。とくに理由はありません。マットな面にしたかったので、シャバシャバではなく、トロトロなヨーグルトぐらいの絵の具を作って3度塗りぐらいしました。
(3)かわいい画面を目指して描き進める
▲ドローイング。(クリックで拡大) |
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▲遠くから眺める。(クリックで拡大)
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「ドローイングを木製パネルにする→着彩→様子を見て描き進める」。基本的にこの繰り返しです。たまに遠くから絵を眺めてみます。あまり考えないで進めるのが楽しいし良いと思います。やることが分からなくなってきたらとりあえず完成です。
着色。(クリックで拡大) |
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パレットには使わなさそうな系統の色もいつも出しています。不経済だって怒る人もいるかもしれませんが、思いがけない色ができることもあるので個人的にたくさん色を出す派です。結果、全部の色をちゃんと使っているので大丈夫です。
可愛く描く。(クリックで拡大) |
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自分でも何を描いたのか分かりませんが、とても可愛くできました。お気に入りの絵です。タイトルは「やさしいせかい」です。私が信じられるものはぬいぐるみと食べ物だけです。どこまでが現実か、ここがどこか分からない私が夢みるきれいな世界との狭間みたいな空間な気がします。
▲仕上げていく。(クリックで拡大) |
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●絵のポイント
▲「やさしいせかい」完成。(クリックで拡大) |
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形と色、画材のバランスがポイントです。今回の絵はキラキラの絵の具を一部に使ってみました。普段は主にキャンバスに制作していますが、あえて木製パネルに描いてみました。当たり前にいつものキャンバスとは描き心地が違うので、進めるたびに試行錯誤の連続で楽しく制作できました。
次回は池田愛花里さんの予定です。
(2023年10月6日更新) |