●ライバーさんの依頼でアイコンイラストを作成
ファン特典の配布アイコンを毎月担当させていただいています。今回ライバーさん(配信者)から「紫陽花」「梅雨」「全体的に紫」と大まかなイメージをオーダーしていただき、それを元に、ライバーさんをモデルにしたSDキャラ(2~4頭身のスーパーデフォルメキャラ)をメインにアインコンを描いてみました。
完成イラスト。(クリックで拡大) |
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●使用ツール
iPad Pro、Apple Pencil、ibis Paint X、MediBang Paint、Photoshop、紙、ボールペン。
●ワークフロー
紙、ボールペン(ラフ画)
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iPad Pro、Apple Pencilを使用し、ibis Paint Xで下描き作成
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MediBang Paintで線画作成
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ibis Paint Xにて着色
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Photoshopで全体の色味を調整、仕上げ
・ラフ画(紙、ボールペン)
(1)キャラクターを中心に全体的なイメージを大まかに描いていきます。ラフは細かいところまでは描かず全体のイメージを掴むための作業なので上手に描こうとせずとにかく手を動かして形を掴みます。アイコン表示された時を意識して円のガイドを入れておきます。
▲ラフ画。(クリックで拡大) |
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・下描き(ibis Paint X)
(2)ラフを元に細かい部分やかたちを整えていきます。青色で描くことが多いです。特に人物の表情は大切なのでこだわりを持って描いていきます。紫陽花や服、傘などの小物を書き込み、細部を決めていきます。
▲下描き。(クリックで拡大) |
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・線画(MediBang Paint)
(3)下描きのレイヤーを透明度を30%くらいにし下描きの線を元に清書していきます。
(4)お気に入りのもこもこペンで手書き感のある線を描いていきます。
(5)背景の紫陽花は線を描かないで色だけで表現する予定なのでこの時点で分けて描いておきます。花を描くときはコピペをうまく利用すると楽です。
▲清書していく。(クリックで拡大) |
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▲手描き感を出す。(クリックで拡大)
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▲背景用の紫陽花。(クリックで拡大) |
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・着色(ibis Paint X)
(6)まず色を塗る前に線に色をつけます。そうすることで線と面を馴染ませます。
(7)感覚でどんどん色をおいていきます。
(8)影をつけてテクスチャーを足します。
今回は手描きの水彩風にしたかったので画面全体に画用紙の素材を乗せました。
(9)着色が全て終わったらハイライトを入れます。
▲線に色を付ける。(クリックで拡大) |
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▲色をおいていく。(クリックで拡大)
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▲影を付ける。(クリックで拡大) |
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▲髪やバッグにハイライトを入れる。(クリックで拡大)
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・仕上げ(Photoshop)
(10)全体的に紫になるように意識しながらPhotoshopで色味を編集して、完成です。
▲仕上げはPhotoshopで調整。(クリックで拡大) |
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・絵のポイント
オーダーしてもらった条件を取り入れつつ、自分らしい絵柄で描くことを意識しながら描きました。手描きっぽい暖かさと柔らかさをイメージしつつ、可愛くて癒されるような絵柄を目指しました。
●最後に
普段私は130号(194cm×162cm)など大きなサイズのキャンバスにミクストメディアによる平面作品を描いて個展やグループ展で発表しています。油絵の具やアクリル絵の具などさまざまな画材を使用してのびのび好き勝手赴くまま半抽象作品を描いています。
今回のように依頼を受けてデジタルのイラストを描くことが増え勉強の日々です。ただ自分の好きに表現するのではなく制限のある中で「求められる絵」を描くことは難しいですが、作家活動とは違ったやりがいを感じますす。
次回はいぬまたまさんの予定です。
(2023年8月9日更新)
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