▲こどもの涙って美しいと思った瞬間(Canon 6D)。(クリックで拡大) |
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▲こんな帽子かぶりたくないと泣き叫ぶ(Canon 6D)。(クリックで拡大) |
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▲未知のものに遭遇して大泣き(iPhone)。(クリックで拡大) |
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▲目が覚めて楽しい夢が終わってしまったと大泣き。可愛いから撮っていい? と聞いたら泣きながら「いーよー」と言ってもらった1枚です。(Canon 6D Mark2)。(クリックで拡大) |
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●愛おしい泣き顔写真
私はこどもやかぞくの写真を撮ることが大好きです。
自然体の笑顔も、真剣な眼差しも、特別なキメ顔も、ふざけた変顔も、どんな表情も愛おしく、ずっと忘れたくないと思ってシャッターを切っています。
ただ、泣き顔、これはいつも撮るか悩んでしまいます。
私から見ると、泣いている顔も可愛くて、泣いている理由もおかしかったり、そんな姿を思い出に残しておきたいと思うけど、本人からしてみたら、絶望の中写真を撮られるって嫌かな、と思ってなかなか撮ることができません。
仕事の撮影でも、泣いたり、怒ったり、いじけたり…。子ども中心の撮影なので、こういうことはよくあります。そんな姿も愛おしくて、つい撮りたくなりますが、でもこれを撮ることをきっかけに、ますます嫌な気持ちになってしまわないか、撮影に心を閉ざしてしまわないかと、葛藤します。結局はその場の判断で、その子の性格とか、その場の状況とか、家族の雰囲気とか、いろいろ考えながら、こっそり撮ったり、カメラをスパっと置いたりしています。
娘の写真を見返しても、1歳以降の泣き顔写真って本当に少ないです。でもそんなこと考えて撮ってるからもあって、1枚1枚の泣き顔写真はその理由も覚えていて、エピソードも含め愛おしくて、大切な宝物になっています。
気持ちを無視して撮ってはいけない泣き顔写真。だけど泣き顔も忘れたくない思い出。私は思い出も一緒にくすっと笑えるような泣き顔写真が大好きです。
小学生になった娘の泣き顔を撮れるチャンスはもうなかなかないと思うけど、これから先、学校行事や部活などで感動の涙や悔し涙を経験をすることもあるかもしれません。そんな泣き顔を隠れて遠くから撮りたいものです。
絶対怒られると思うけど…そんな日を楽しみにしています。
次回は浅葉未渚さんです。
(2021年12月17日更新)
●連載「女子フォトグラファーの眼差し」のバックナンバー
第33回~
第1回~第32回
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