自作ピンホールカメラ。4X5フィルム。(クリックで拡大) |
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自作ピンホールカメラ。4X5フィルム。(クリックで拡大) |
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自作ピンホールカメラ。4X5フィルム。(クリックで拡大) |
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●老犬アル吉君のこと
子どもたちが巣立つと、なんて自由なんでしょうか! お金も時間もぜんぶ自分のもの。夢中で写真の世界を楽しんだ。しかし、そういうお年頃だから身体はガタが来ている。
それに気づかずプルパワーで歩き回ったせいか、突然それはやってきた。足も腰も悲鳴をあげ、肩の痛みで夜も眠れず。もう本当にカメラなんか持って歩き回るなんて夢のよう。
痛み止めさえ服用すれば日常生活が送れるようになると、今度は老犬がダウン。子育てでもがき苦しんだ平成30年間。その苦しみを一緒に背負って平成を乗り越えてくれた老犬アル吉君の他に大切なものはありません。
しかし、35キロを超える老犬は、歩けなくなると巨大なスライム。首を起こせば、頭とお尻がだらんと下がる。ならばと足を引っ張るとゴムのように伸びて動かず。後ろ足を前に伸ばしておっちゃんこする姿は、悪いけど笑っちゃう。ご飯も食べず、水も飲まず。もう覚悟しましたね。ワンコ友達もみんな挨拶に来ましたよ。
でも、大好きな彼女が来たら、「あれま!」立ち上がったじゃありませんか。「愛」ですね。がっしりしていた肩もお尻の筋肉もこそげてしまったけど、体重が軽くなったのが幸いしているのでしょうか。少しの散歩ができるようになりました。
食べてくれる食べ物を探すのが日課です。いろいろ遍歴して、今はフレンチトーストに飽きて、卵かけご飯と干し芋。山羊のミルクの粉末はトライ中。
1日の体力はアル吉君に捧げているけど、寝てくれている間は、一応院生、難しい本読んだりレポート書いたりしている。格好いいでしょ。でも本当は、言い訳じゃないですが、疲労のために寝てしまう(なんであんなに難しく書かないといけないんでしょうね!)。
昨今こんな情況で撮影に行けなくなっても、写真から離れたくないと強く思う。
次回は越沼玲子さんです。
(2019年6月11日更新)
●連載「女子フォトグラファーの眼差し」のバックナンバー
第33回~
第1回~第32回
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