▲ママの花びらちゃんと、ユトちゃん、ピアちゃん(ゲストハウスの名前がユートピア)。ISOを上げて撮るのが好き。ノイズが好きなので足したりする。
Canon 5D Mark IIIで撮影。Photoshopでフィルムに近い雰囲気にRAW現像。(クリックで拡大) |
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▲夕日が綺麗だった。私たちはたわいのない話をしながら、夕飯を何にするか話してたり。
Canon 5D Mark IIIで撮影。Photoshopでフィルムに近い雰囲気にRAW現像。(
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▲ズッキーニ科の野菜。私には、特別じゃない料理が一番特別。
Canon 5D Mark IIIで撮影。Photoshopでフィルムに近い雰囲気にRAW現像。(クリックで拡大) |
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●アンニョンハセヨ。
私は韓国の慶州(奈良と姉妹都市の田舎)出身。東京の暮らしはもうだいぶ長く、12年目となる。
最近は、3ヶ月に一度のペースで、実家に帰るようにしている。たまにどっちが故郷か分からなくなったり、言葉もおかしくなるけれど、私はあえてそのリズムを楽しもうと思う。
だいたいオフシーズンを過ぎてから、安いチケットで帰ることが多い。今年の秋の始まりに、実家の犬が初出産をしたので、わざわざ会いに行った。本当は出産を撮影したかったけど、母が「何かね、朝起きたら、もう2匹生まれててさ」って。そういえば、ニワトリたちの卵もひよこになったので、もう大家族。
今回の帰省も、いつものように、朝の8時頃起こされて、寝ぼけたまま、ご飯とスープとキムチを食べて、私は、韓国人に戻る。食べるものが変わると、人間は性格も、エネルギーの種類も変わるような気がする。だからといって強くなるとかじゃなくて、言いたいことなんでも言うとか(笑)。
実家は山のすぐ下で、ゲストハウスを経営しているので、週末はいつも観光客で賑わう。私もそうだけど、人と関わる仕事をしている親の背中を見ながら、人間臭く生きることについて考えさせられる。そうすると、自分のちっぽけな悩みが、光の速さで消えて、どこかに隠れてしまう。
何か悩むときは必ず、母が私の歳だった頃を勝手に思い浮かべる(少しは想像で)。母親が大事にしていること、私が今一番大事にしていること、なりたくないもの…それらが少し重なって見えたり。そしてちょっとずつ親のいい癖まで、真似をするようになる。
なかなか「サランヘヨ(愛している)」とか言えない。
なぜなら、最後みたいだから。そこまで、もう少し過程が必要みたい。。
次回は菊池和歌子さんです。
(2018年11月21日更新)
●連載「女子フォトグラファーの眼差し」のバックナンバー
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