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リレーコラム
女子フォトグラファーの眼差し

本ページは、女性フォトグラファーの皆様によるリレーフォトコラムです。カジュアルなプライベートスナップから作品まで、仕事とも一味違う、リラックスしたパーソナルショットを拝見できればと思います。カメラはiPhoneなどスマホもOKです!

 

第50回

佐藤春菜

1986年神奈川県生まれ。2006年東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。2010年に1年間限定で「ギャラリー街道リぼん」を運営、写真展を隔月で開催。2011年以降も自主ギャラリー「街道」に参加。その頃よりスタートしたシリーズ「いちのひ」は現在も継続中。ここ数年は海外ブックフェアにも参加。自主ギャラリーでの写真展開催や自費出版での写真集制作など、インディペンデントな活動を軸に制作を続けています。
https://www.satoharuna.com/

 


▲「20171115」
以下すべてiPhone 5sで撮影
 


▲「20171116」
 


▲「20171117」
 


▲「20171118」
 


▲「20171120」
 


●「ベルリンの大きなキャンパス」


11月13日~27日の2週間、初めてベルリンに滞在した。目的は写真展開催。搬入~在廊~搬出を自らが行うため、毎日ギャラリーへ通っていた。

搬入2日目の朝、荷物を抱えてギャラリーへ向かって歩いていると、リフトに乗った人が2人で絵を描いている。大きな黒板にチョークで描いている様に見え、そのすれたタッチが好きだった。リフトも大きなおもちゃみたいで面白い。

次の日の朝同じ道を通ると、昨日は下描き状態だったのに、かなり作業が進んでいて驚いた。リフトから降りないと全体が確認できない状況で、描き続けるのは難しいだろうなぁと興味津々な私。どんな風に仕上がるか、滞在中見守ることに決めた。

11月のベルリンは16時過ぎには真っ暗になってしまう。それは来てみて認識したことだった。

雨が降っても傘をさす人が少ない。前は晴れていても、振り向くと厚い雲が広がっている。私も傘をささずにコートのフードを被っていた。

ビールにソーセージや平べったいカツレツ。ケバブも美味しいと聞いて近所のお店に食べに行った。

別れ際の挨拶”Tschüss” (チュース=さようなら)を恥ずかしがらずにお客さんに言えるようになっていた。

少しずつ街に慣れていくのと同じく、だんだんその絵はメガネメーカーの広告だと分かり、想像していたよりリアルな表情の女性が現れた。

ベルリンに到着してちょうど1週間が経った頃だった。



次回はサトウヒトミさんです。
(2017年12月20日更新)


●連載「女子フォトグラファーの眼差し」のバックナンバー

 

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