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リレーコラム
女子フォトグラファーの眼差し

本ページは、女性フォトグラファーの皆様によるリレーフォトコラムです。カジュアルなプライベートスナップから作品まで、仕事とも一味違う、リラックスしたパーソナルショットを拝見できればと思います。カメラはiPhoneなどスマホもOKです!

 

第39回

富谷昌子

1981年 青森県生まれ。2013年に自主レーベルHAKKODAから写真集「津軽」を出版。2017年にフランスのChose Communeから新作の出版予定。
http://hakkoda111.com/

 


▲2016年の冬 青森にて
(iPhone 5sで撮影)
 


●2016年を1枚の写真に

たとえば目の前の風景や感情なんかを、わたしの持っている言葉だけで語り切るのはむずかしいなぁとつくづく思う。

それらはいつも、確かなようであまりにも不確かで、単純だけれどなかなか複雑に在るからだ。

「2016年はこんな1年でした」ということを、1枚で表してみようと思ったらこうなった。

黙々と散歩していて、ふと視線を上げたらぽっかりと光る穴があいていた。

まるで暗いトンネルのあっちとこっちがパッとつながった瞬間のように、そこが新しい始まりだということを示すように、なんというか、そういう感じで。

これは「あ」と思ったときに持っていたiPhoneで撮ったものだが、その「あ」によってさまざまな出来事をしっくりと収めてしまう不思議な力が写真にはある。

誰がどんなカメラを使っても、言葉で伝えられない人とでも、ものごとを共有できてしまうその可能性の大きさを、わたしたちはずっと昔から知っている。

2017年もこんなふうなまま写真を続けようと、これを書きながら今思う。

言葉にならない「あ」とか「おおっ」とか「わぁ!」なんかも写真に込めて、背筋をのばして、相変わらずの一歩一歩。



次回は長谷川美祈さんです。
(2017年1月20日更新)


●連載「女子フォトグラファーの眼差し」のバックナンバー

 

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