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リレーコラム
女子フォトグラファーの眼差し

本ページは、女性フォトグラファーの皆様によるリレーフォトコラムです。カジュアルなプライベートスナップから作品まで、仕事とも一味違う、リラックスしたパーソナルショットを拝見できればと思います。カメラはiPhoneなどスマホもOKです!

 

第103

川村恵理

美術系専門学校卒業後、スタジオ勤務や写真家久家靖秀氏の助手を経て、2017年よりフォトグラファーとして独立。雑誌やカタログなどでのクライアントワークを中心に、人物、静物、風景の枠にとらわれることなく、さまざまな対象を撮影する。第1作目の写真集「都市の肌理 touch of the urban skin」を出版したことから作家としての活動も開始。身近なアーティストや研究者の記録撮影なども手がけている
https://www.erikawamura.net/



 


▲CANON 5D MarkⅣ撮影の動画をMac book Proでスクリーンショット。(クリックで拡大)
 
 

▲CANON 5D MarkⅣ撮影の動画をMac book Proでスクリーンショット。(クリックで拡大)
 

▲CANON 5D MarkⅣ撮影の動画をMac book Proでスクリーンショット。(クリックで拡大)
 

●人間って可愛い

何に興味がありますか? とか、
どんなジャンルを撮るのが面白いですか?と、たまに聞かれる。
写真撮影やそれにまつわることを「生業」としているので当たり前の問いかけなのだが、私にとっては何度聞かれても慣れることがない質問だ。
心を一瞬宇宙の果てまで飛ばし、さあどう答えようかとその時の自分の腹を探る。
わざわざ宇宙まで飛ばなくても、いつだって答えは分かっているんだけれど。

私は人間で、人間であるからこそ多くの事象を知覚し悦び怒り混乱し考えることができる。
そのことに思い至ってから、大舞台であるこの世界をたぶん丸ごと愛することができるようになった気がする。
そうは言っても、流石に愛しづらいなと思う事象だってもちろんある。
しかしそれも、息絶えてしまえば観測不能になると思うと、それならひとまず味わっておくかと思っているくらいに、ある意味では食欲旺盛である。

どでかいビルとか、
自転車こいで歌っちゃって気持ち良さそうな人とか、
駅に巣を作ったツバメとか。
退院してきた家族とか。
この世は見どころで溢れていて、うっかりしていると瞬きしている間に見失う。きっと本当は撮っている暇なんてない気もする。でも、撮る。

スクリーンショットという存在を初めて知った時、これを閃いた人は実現したことをさぞかし喜んだろうなと思った。
人間って可愛い。



次回は齊藤優子さんです。
(2022年6月13日更新)



●連載「女子フォトグラファーの眼差し」のバックナンバー
第33回~
第1回~第32回

 

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