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リレーコラム
女子フォトグラファーの眼差し

本ページは、女性フォトグラファーの皆様によるリレーフォトコラムです。カジュアルなプライベートスナップから作品まで、仕事とも一味違う、リラックスしたパーソナルショットを拝見できればと思います。カメラはiPhoneなどスマホもOKです!

 

第101

関口美意

東京都出身。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史専攻。2001年より写真家 佐内正史氏に師事。2008年~2016年、広告、雑誌、CMなどで活動。写真展「見ている」(2018年)。目に見えているものの奥に流れる見えない何かの写真を撮っている。



 


▲リンゴ畑にて。友人の作品「Apple phonics」の撮影中に偶然撮れたカット。すべてがすきまにあって、世界のわれめを感じる1枚。ソニーα7RⅢにて撮影。(クリックで拡大)
 
 

▲自宅にて。耳が光っている!と反応して撮った。撮影しているときは耳に夢中だったが、ベタ焼きを見たら、そこには世界のわれめが写っていた。ペンタックス6×7、コダックポートラ400。(クリックで拡大)
 

▲道にもたくさん世界のわれめは転がっている。今この瞬間この場所に無限の広がりがある!ように感じて撮る。そう思って撮っても、われめが写っていないことも多いが、われめが写るときは、見れば見るほど何か写っているのに何も写ってないような気がする。ペンタックス6×7。コダックポートラ400。(クリックで拡大)
 

▲ベルリンの友人宅で。目の前に水の入ったコップがある!というリアリティを強烈に感じながら撮った。何か写っているようで、何も写っていないようなわれめの1枚。ペンタックス6×7。コダックポートラ400。(クリックで拡大)
 

●われめの向こう

世界のわれめを見たことある?
それは、そこらじゅうにある。
きっと誰もが見たことある。
それは、何日も出会えない時もあるし
われめだらけでおかしくなりそうな日もある!

世界のわれめをのぞいたことある?
われめの向こうには本当の世界が広がっている。
まったく同じでまったく違う。

世界のわれめを探したことある?
それは探すと見つからない。
ピントを合わせて歩くと出会わない。

不意にわれめが私をつかまえる。
私はわれめに夢中になる。

私はそれを見ている。
私はそれに見られている。

何か写っているのに何も写っていない…

わからない

世界のわれめを撮りたくて写真を撮っている。



次回は山本光恵さんです。
(2022年4月12日更新)



●連載「女子フォトグラファーの眼差し」のバックナンバー
第33回~
第1回~第32回

 

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