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若手デザイナーが仕事目線で語る、
特色印刷可能なインクジェットプリンタ
「エプソンSC-P5050」


スペシャルインタビューの第2回は、金沢と東京でデザイン会社Hikidashiを牽引する山田隼人さんに話を聞いた。山田さんのデザインに向かうスタンス、そしてSC-P5050を試用して、今後のデザインワークフローの可能性について語っていただいた。

取材協力:エプソン販売株式会社

第2回
プレゼンテーションボードの作成における
特色プリンタ「SC-P5050」のメリット


山田隼人(Hayato Yamada):1984年石川県金沢市生まれ。株式会社Hikidashi取締役社長/Creative Director。金沢市内のデザイン事務所に10年勤務後、2014年Hikidashiを設立。2016年、東京・渋谷の表参道にあるmidoriso.2に活動の拠点を移す。NIPPONの47人2015 GRAPHIC DESIGN石川県代表、他。
http://www.hiki-dashi.jp/

撮影:小長井ゆう子
進行:森屋義男/Japan Creators編集長

●エプソンSC-P5050 製品問い合わせ先
SC-P5050(エプソン)http://www.epson.jp/products/largeprinter/scp5050/
ソフトウェアRIP(株式会社ソフトウェア・トゥー)http://www.swtoo.com/efi/


▲エプソン「SC-P5050」。298,000円。(クリックで拡大)
 
▲本体前面の左右に11色の専用インクを収納。左側に特色用のインクが入る。(クリックで拡大)
 
▲RIPソフト「EFI Fiery eXpress」の操作画面。(クリックで拡大)
●デザイン会社、Hikidashiとは

--では、はじめに山田さんの経歴、最近手掛けているデザインについてお話しください。

山田:金沢市内の高校のデザイン科を卒業後、10年ほど金沢のデザイン事務所に勤務。その後FAVOという北陸でフリーペーパーを発行している会社に転職し、社内にHikidashiという部署を作らせていただきました。当初はルーチンワーク的な仕事が多かったですが、デザイナーとしてもう少しチャレンジしたくなり、自分で仕事を取りに動いているうちに、Hikidashiでの仕事が順調に増え、会社にしてしまおうということで、2014年に株式会社Hikidashiとなりました。

Hikidashiの活動が2年くらい経った頃、東京に進出したいという話を社長にしたところ快諾をいただき、2016年4月に、表参道のmidoriso.2にやって来ました。

最近はブランディングの仕事が多く、ロゴマークから名刺、ツール、Webサイトまで一括して行っています。金沢の会社がエディトリアルデザインの制作がメインだったこともあり、本の仕事も多いですね。

--現在でも東京と金沢を拠点に活動しているんですね。クライアントはどういった会社が多いですか?

山田:最近ですと星野リゾート様の軽井沢エリアのツールや、石川県加賀市のご当地グルメのアートディレクション、国連大学いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(OUIK)のイベントツールなどを担当しています。

--Hikidashiでは、デザイナーとして新しいチャレンジはできていますか。

山田:はい、そうですね。最近もHikidashiの新規事業として、PLAYJAPANというお土産屋さんを金沢にオープンしたばかりです。ちなみにHikidashiは現在、東京に2名、金沢に7名のデザイナーを保有しています。


▲Hikidashiの山田隼人さん


●デザインのワークフロー

--山田さんのデザインのワークフローをうかがいます。まずクライアントとのやり取りはどのように進めますか?

山田:クライアントの担当の方とは対面でお話できるので良いコミュニケーションがとれるのですが、規模の大きな案件になると上層部の方などには、プレゼンボードや資料などが独り歩きしてしまうこともあり、違った見解になってしまいがちです。ですので、プレゼンボード作りには色やサイズなども含めて、すごく気を遣います。

特に色に関しては、塗りの面積によっても照明の種類によっても見え方が変わりますので、トラブルの元になりがちです。直接説明できない上層部の方へ仕上がりイメージを伝えるのは、なかなか難しいですね。

--まだまだ、プレゼンテーションボードに使いたい特色のチップを貼る時代が続いています。それはやはりデザイナーにとってネックになっていると思いますか?

山田:思います。例えば金沢には和菓子のメーカーさんが多く、食べるものですので、包装紙などの色に対するこだわりには想像を絶するものがあります。例えば、「赤」という表現だけではダメで、どういった赤なのか、リアルな情報を求められます。現物を見せてやっと納得してもらえるような感じですね。

--では、色校正なども数回にわたる場合も少なくないでしょうね。

山田:本機校正など最終段階で、ストップをかけられる時が一番つらいですね。それまでの校正コストは誰が負担するのかという問題にもなりますし。

--なるほど、コスト面でも問題になってくる。

山田:そうならないためにも、初期の段階で、視覚的に想いを共有できるプレゼンテーションボードを作って、デザイナーとクライアントのイメージの差異をなくしておくことが非常に大事だと思います。

--クライアントとのイメージの共有はデザイナーさん共通の苦労だと思うのですが、コンペになった場合などで、プレゼンを突破するポイントなどありますか?

山田:企画性、デザイン力はもちろんですが、それに加えて必ず、これまでの実績を求められます。印刷や装丁のことなどをどれだけ知っているのか、知識や経験が求められますね。

--トータル力で判断されるんですね。

山田:そうです。特に、色の沈みかたを考慮した紙の選び方、特色については、クライアントも不安に思っている部分なので、どれくらいの知識や経験があるのかがすごくポイントだと思います。


▲山田さんの作品より。石川県のインテリアショップWELLSPRINGさんのブランディングツール。下がSC-P5050の打ち出し。上が印刷物。(クリックで拡大)

▲山田さんの作品より。自社ブランドの日本で遊んだお土産屋「PLAYJAPAN」のブランディングツール。中央がSC-P5050によるプレゼンシート。(クリックで拡大)


▲山田さんの作品より。金沢の「和菓子村上」さんの菓ふぇMURAKAMI羊羹包装紙。下がSC-P5050の出力。上が印刷された本物の包装紙。微妙な色調もしっかり再現されている。(クリックで拡大)
 


●特色を生かしたデザインとは


--デザインを組む上で、色はどのように選んでいますか?

山田:ロゴをデザインすることが多いのですが、僕は色数は極力少なくするようにと教えられてきたので、多くても3色くらいしか使用しないです。最近は多色のロゴも増えてきているので、一概に色数が少ないほうが良いとは言えないんですけどね。

--色数が少ないことのメリットは何ですか?

山田:強いデザインができることとコストパフォーマンスが良いところです。ロゴだと1色や2色でデザインすることが多いです。

--Webのデザインもされているとのことですが、特色と、CMYKやRGBとの整合性はどのように解決されていますか?

山田:僕は紙をメインにWeb展開しているので、印刷会社の方に相談して、実際の印刷物から色を吸い取って指定することが多いです。一番近いRGBの値を探ることもあります。

--山田さんのデザインは、特色を使用することは多いですか?

山田:毎回使用するわけではないですが、特色っていうのは「特別な色」と書くだけあって、すごくパンチの効いた発色なので、グラフィックにおいて効果的だと思います。

ただ、オフィスのプリンタでは特色が再現できないんですよね。個店などのクライアントも多いですから、予算的に毎回本機校正をだすわけにもいかず。結局は特色のチップを添付して、実際はこの色で出ますというように、口頭で説明しています。



●SC-P5050とソフトウェアRIPの組み合わせで実際に特色印刷を試してみて

--SC-P5050は特色印刷が大きな特徴ですが、試用してみていかがでしたか?

山田:プリントアウトを見て、純粋にすごいなと思いました。RGBのような彩度も感じましたね。またRIPソフトが原稿のPDFから特色ナンバーを認識するので、特色変更もRIP側で簡単に変更できる点も感動しました。

--色変更する場合、Illusoratorなどのアプリケーションに戻らず、RIP側でできるのは便利ですね。

山田:SC-P5050があれば、直接クライアントに来ていただいて、そのまま目の前で最終調整を行うという方法もリアルに想像できます。デザイナーにとって頼もしい相棒になること間違いないと思いました。


▲RIPソフト「EFI Fiery eXpress」の特色割り当てウィンドウ。(クリックで拡大)

--特色の再現性はいかがでしたか?

山田:特色の特徴はCMYKと違って網点がないところだと思うのですが、SC-P5050はインクジェットながら濃密というか、色がこてっと乗っているというか。パっと見て密度感を感じますね。知らなければ、これ何使って出したの!? って聞きたいくらい。

--SC-P5050があれば、特色チップを貼らずにカンプを出せるので、リアル感が違いますね。

山田:チップを貼らないでカンプを出すというのは今までにない経験なので、もしそれが今までできていたら、どんなに良かったかと思います。クライアントに本気度も伝わると思います。

--山田さんから見て、SC-P5050は、デザイナーにとって強力な武器になりそうですか。

山田:はい、相棒というかパートナーというか。出力サイズもA2ノビまで出せるのでポスターなどもカバーできますしね。数10枚までの小ロットであれば、そのまま成果物に使えると思います。

--山田さんのお仕事ですと、これだけのサイズがあれば問題はないですか?

山田:最近は駅貼りポスターなども、あまり大きいのは難しいので、A2ノビあれば十分だと思います。

--作業効率の面から見てSC-P5050はいかがでしょうか。

山田:まず印刷品質に圧倒的な差がある点、それと時間短縮も大きいです。色校などは印刷所にデータを渡して数日後に来るのが普通ですが、もし手元でできたら確認作業がスムーズに進められますからね。

--その場ですぐに色味やデザインをフィックスできるということですね。

山田:色味の誤差など、仕上がりイメージが微妙にズレてしまった場合、細かい調整までその場ですぐに出せるので、とても便利だと思います。

--印刷所に色校正を頼むとその分時間とコストが発生しますからね。

山田:僕は結構、本機校正を出す回数が多いほうなので、SC-P5050を導入してコストが抑えられるのであれば嬉しいですね。


●気になるランニングコストと用紙の種類

--デザイナーにとってSC-P5050は実践的なプリンタのようですね。

山田:特色の再現性を上げるために、最高画質設定でA2のポスターサイズを出力したところ、印刷速度は10分前後でしたが、これだけの色が出せるんだったら気にならないです。今はレーザープリンタを使っているのですが、早いけれど印刷品質が全然違います。
(注)標準設定によるA2ポスターの出力時間:約2.9分(測定条件などはエプソンのホームページ参照)。

--現状は、レーザープリンタで印刷したものにチップをつけてプレゼン…という感じなんですね。SC-P5050があればワークフローが革新的に変わる気がします。

山田:カンプだけでなく、もうこれで本番お願いします! となりそうです(笑)。

--最後に、プリンタ本体で定価298,000円。それに加えてRIPソフトやPCが必要になりますが、導入検討の際、気になる点はありますか?

山田:まず、導入後のランニングコストですかね。ランニングコストを計算して、どれくらいプラスになるかですよね。

それと、和紙などの特殊な紙が印刷できるかどうかですね。そういった紙の場合はどうしても色に微妙な差が出てしまうので、使用できる紙のバリエーションが増えるといいですね。紙の違いによる色の沈み具合とかを普段すごく気にしているので。

--用紙の違いによるインクの沈み具合を計算した上で、色域を変換するシステムも出ているようです。

山田:それは素晴らしいですね。いろいろ試してみたくなります(笑)。

--本日はありがとうございました。




2017年10月、東京・表参道MIDORI.soにてインタビュー。
(2017年12月7日更新)

 

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