●スキンケア「AGILE COSMETICS PROJECT」のブランディングデザイン
・AGILE (アジャイル) 制作でスキンケア化粧品を作り出すブランド
新しく誕生した「AGILE COSMETICS PROJECT (アジャイル コスメティクス プロジェクト)」(以下、ACP) というスキンケアブランドのデザインを制作しました。
ACPは、ソフトウェア開発などで用いられるアジャイル制作の手法を化粧品開発に取り入れた新しいブランドで、本当に良いものをお客さんに届けるために、購入者の意見を取り入れながら製品をどんどん進化させていくプロジェクトです。私は弊社の早川とともに、ブランドの立ち上げから携わり、事業の方向性や、ブランディング、ロゴ、パッケージ、Web、ビジュアルまで、まるっとブランドに関わるデザインの制作を担当しています。
AGILE COSMETICS PROJECTのWebサイト。(クリックで拡大) |
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・デザイン制作の考え方からデザイン
今まで化粧品業界では商品開発が行われてから、実際にお客さんの手元に届くまでに、デザインや広告制作などで、さらに1~2年の時間が掛かっていました。それでは、お客さんの声を拾い上げ進化し続けることができないので、このブランドではあえて商品ごとにイメージを作らず、ラベルもフォーマット化し効率性を高め、ボトルもオリジナルの瓶を作る期間を省くなどをしています。
いわゆる受注されてから作るシンプルなデザインの制作ではなく、デザイン制作するための考え方から、デザインを行っています。
・裏側が見えるデザイン
このブランドは、パッケージやWebを通して、バーコードが印象的に目に入ってきます。
普通は世界観を邪魔しないように、裏側などに配置しているバーコードですが、あえて正面に持ってくることで、ブランドの透明性や即時性といった理念やアイデンティティを作りだしています。
「White Oil 白いオイル」のパッケージデザイン。(クリックで拡大) |
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「Clock G.e.n.e」のパッケージデザイン。(クリックで拡大)
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・研究者視点の写真
なるべく開発者からの目線をそのまま見せたかったので、研究所で科学者がバックライトのテーブル上で顕微鏡などを使いながら開発しているようなイメージで、商品やパッケージの写真を撮影しました。
そのことにより、ブランドの商品に対する力強い自信や、あくまで中身で勝負している姿勢を捉えています。
「Clock G.e.n.e」の製品パッケージ
。(クリックで拡大) |
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ロゴが入った梱包用ガムテープ。(クリックで拡大)
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「シャルドネ」の成分写真。(クリックで拡大) |
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「トケイソウ」の成分写真。(クリックで拡大)
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同じく「トケイソウ」の成分写真。(クリックで拡大) |
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・さらに進化していくブランドへ
このブランドはまだ始まったばかりですが、新商品がすぐ売り切れるなど、ありがたいことに商品の良さが少しずつ伝わり、注目されてきています。
携わってきていて思うのは、成長するに従ってクリエイティブも商品開発もみな一体化して進めていくことの重要性。役割を切り離しすぎず、調和しながらブランド全体で連携しながら動いていくこと。これらをこれからも試行錯誤しながら良いものをお届けできると良いなと思っています。
https://a-c-p.tokyo/
次回は林 響太朗さんの予定です。
(2019年6月27日更新)
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