●長野発のフリーペーパー
「鶴と亀」の書籍を制作
・じいちゃんばあちゃん×HIPHOPがテーマの写真集
「鶴と亀」書籍版のブックデザイン
長野県から全国へ、1万部がすぐになくなると話題の最中にあったフリーペーパー「鶴と亀」。その書籍版となる「鶴と亀 禄」の企画・デザイン制作を担当しました。
長野県のじいちゃんばあちゃんの生き様を、HIPHOPのカルチャーと結びつけて紹介するフリーペーパー「鶴と亀」。
長野県飯山市の豪雪地帯で暮らす小林兄弟が編集、写真、デザインのすべてを自らで行っていましたが、私がデザインの部分で協力をすることで、より良いものができないかと考え、タッグを組んで書籍版を制作するプロジェクトを立ち上げました。
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フリーペーパー「鶴と亀」現在1号から5号まで発行されている。(クリックで拡大) |
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書籍版となる「鶴と亀 禄」の書影。(クリックで拡大) |
・おじいさんおばあさん=のんびり・ほっこりといった
イメージを払拭する、
ラフでパワフルなページデザイン
田舎で暮らすおじいさんおばあさんには、HIPHOPのカルチャーと通じた生き方をしているところがある。という発見のもと、ラッパーが口にはめるグリルズのように見える入れ歯や、独自のこだわりを持った農作業着のコーディネートなど、若者のストリートカルチャーとの共通点となるような要素に着目して、それを色鮮やかで大胆な配色とページ構成で見せるようにしました。
全224ページとなかなかボリュームの多い内容となっていますが、企画ごとに紙を変えて質感に変化を与えたり、1ページに入れ込む要素を軽めにコントロールして、全体がくどくならないような流れを作るようにしました。
印刷では、写真の強いコントラストや派手で力強い色彩の再現性を考え、すべてUVオフセット印刷とし、立ち会い時になるべく濃度が強く出るよう調整を重ねていただきました。
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UVオフセット印刷による力強い色彩の誌面。(クリックで拡大) |
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(クリックで拡大)
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(クリックで拡大) |
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印刷立ち会い 沖縄パート部分の刷り出し。(クリックで拡大) |
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・地域の協賛スポンサーを募集し、広告ページを編集部で制作
本の制作にあたって、制作費用の一部を長野のいくつかの企業から協賛としていただき、その広告ページの制作を編集部で自ら考え制作するという形をとりました。謎に満ちたお米屋さんの広告や、シーツを片付けている最中の写真を使用した、ゲストハウスの広告など。
本来雑誌などの広告ページとなると、雑誌のコンセプトとは関係なく唐突にページが挟まれた印象になっていることがほとんですが、自ら制作させていただくことで、鶴と亀らしさと融合した広告を制作することができました。
地域とそこで住む小林兄弟との信頼関係があってこそ、このようなことが実現可能になったと思います。
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長野にあるゲストハウスの広告ページ。(クリックで拡大) |
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長野にあるお米屋さんの広告ページ。(クリックで拡大)
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次回は清水彩香さんの予定です。
(2018年4月23日更新)
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