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Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のデザイナーに旬のデザインを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Designer FILE 33

清水龍之介

アートディレクター、グラフィックデザイナー。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。株式会社浅葉克己デザイン室、株式会社日本デザインセンターを経て2017年よりフリーランス。コンケラーデザインコンテスト2012優秀賞受賞、東京TDC2014入選、東京ADC2014入選、第62回朝日広告賞準朝日広告賞受賞、第63回朝日広告賞入選。剣道三段。
http://ryunosukeshimizu.com/

●tactor 2018 Spring/Summer コレクション 告知物の制作

ファッションブランド tactor の2018 Spring/Summer コレクションの展示会告知物を制作させて頂きました。“tactor”は英語の”tactile”(触覚の、触知できる)から派生させた造語。服の視覚的な肌触りを大切に、思わず触れたくなる服を創ることをコンセプトとしたブランドです。


写真1:完成したリーフレット(クリックで拡大)




ポイントを抽出

今回のコレクションのデザイン画やコンセプトイメージを拝見し、ブランドの考え方や方向性などを伺っていると、テーマに則って服の形をあえてズラして縫製したり、折ったりしてアシンメトリーのデザインにしていることを知りました。このことから、リーフレットとDMに関しても、折りとズレを加えることでコレクションとの連動を図り、思わず開きたくなるものを作りたいと考えました。


写真2:制作中のアイデア出し(クリックで拡大)





開いた時の感覚を実際に試す

折り、ズレを使うことを決めた後は折り方の研究です。実際に仕上げるサイズをイメージしながら、原寸で折り、何度も開いてはどこを折るかを検討しました。その後ロゴと写真の入れ方、モデルの向き、レイアウトを検討。折りで特異性を出している分、撮影は白背景でシンプルにし、どの折り目を開いても、服の見せたいポイントが目立ち平凡にならないレイアウトを模索しました。表紙は、斜めに折っているにもかかわらずロゴとモデルが水平垂直になる構成が面白いと考え、特にこだわったポイントです。





写真3~6:折り方の工夫(クリックで拡大)

DMとの連動

リーフレットと共にDMも折るデザインで制作しました。こちらはロゴとモデルの関係をリーフレットと逆にし、また服で使用されているシルバーのラインをシールとして使用。2枚を貼って構成しています。開くと展示会情報が出てきて、さらに開くと違うルックの写真が出ます。


写真7:DM(クリックで拡大)
 

制作にあたって

クライアントとしっかり話し、想いや考えを抽出することが大切だと日頃から考えています。対象をしっかりとよく見ることを念頭に、これからもデザインしていきたいです。

CL:tactor(http://www.tactor.jp/
Ph:Arisa Kasai
HM:HIKONO
Model:Natsuki Kita

 

次回は前島淳也さんの予定です。
(2017年10月31日更新)

 

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