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Portfolio NOW!

このコラムでは、毎回1人のデザイナーに旬のデザインを見せていただき、その作品作りのきっかけ、コンセプト、世界観、制作テクニックなどを語っていただきます。リレーコラムですので、掲載クリエイターには次の方にバトンを渡していただきます。

 

Designer FILE 28

山田知子

エディトリアルデザイナー。株式会社アレフ・ゼロ(現/株式会社コンセント)、株式会社マツダオフィス、株式会社ナルティスを経て2015年5月より独立。合同会社チコルズを立ち上げ、ブックデザインを中心に活動中。

●「思考と技術と対話の学校」ハンドブック

ブックデザイナーという仕事

私は普段、書籍、コミックス、雑誌など、本の形態になっているものを専門にたずさわるデザイナーとして活動しています。「エディトリアルデザイナー」「ブックデザイナー」と呼ばれます。

本の内容を、どういった読者の方にどのように届けたいか? というのを形にするお仕事です。編集者さんとじっくり相談しながら、どのような形にするか一歩一歩一緒に組み立てて行くものもあれば、最後の装いだけお手伝いさせていただくような形もあります。


写真1:このような書籍、コミックス、雑誌などにたずさわっています。(クリックで拡大)
 

コンセプト

このコラムでは、カバーや見た目のデザインといった部分ではなく、本というものはこんな細かい工夫があって、形づくられているんだなぁということを書きたいと思い、今回お手伝いさせていただくことになった「思考と技術と対話の学校」の冊子の印刷、造本についてご紹介します。

この冊子は、アートプロジェクトを動かす人材を育成する学校の、授業内容をもとに制作された教材です。授業を受けていない方などにも手に取っていただくハンドブックのような形態にしたいため、なるべく気軽に読んでもらえるような軽いものにしようと思いました。


写真2:冊子「アートプロジェクトの現場で使える27の技術」。(クリックで拡大)
 

読みやすさを考える

中ページは、内容によって読みやすい最善の形を考えていくことがデザイナーの役割です。 編集者さんと相談しながらマクロの視点で構造について考え、文章の組み方のような、書体、字数、文字の大きさ、行間など、ミクロのポイントでも思考錯誤します。

今回の本については、最初は縦組みを想定して始まりましたが、ハンドブックという狙いが見えてきたため、最終的には大きく構造が変わり横組みの本になりました。 書体などについても、気軽な気持ちで読んでもらえるような雰囲気にしています。

製本について

今回は並製本ですが、観音表紙という、表紙を内側に折り返す構造にして、丈夫さを出しています。

製本はクーターバインディングという、背の部分に筒状の別紙を入れることにより、開きを良くする製本方法です。書き込み式のワークシートが入っているため、この方法を選びました。

また、少しずつ読み進めたり、手元で参照するのをサポートできるよう、スピン(しおりひも)を付けています。いろいろ探し、普段あまり使わない種類のレアなものからぴったりの色がみつかりました。クーターバインディングの筒紙、スピンの色を揃えています。


写真3:観音表紙。(クリックで拡大))

写真4:クーターバインディング。(クリックで拡大)


写真5:スピン。(クリックで拡大)
 

用紙や印刷について

上の製本方法や、使う用紙などは特に印刷費に大きく関わるため、予算が決まっている中で工夫をして組み立てていきます。印刷会社さんの営業さんと相談し、助言や提案をいただきながら決めていきます。

表紙は手で触る感触を楽しんでもらうため、加熱型押しを考え、パチカという用紙を検討していましたが、製本上折った部分が毛羽立ってしまうため、OKフロートという別の紙を使うことにしました。本文の用紙は、予算、手触り、印刷適正などのバランスからモンテルキアです。 型押しは位置がぴったり合うように職人さんが丁寧に押してくれ、無事に完成しました。


次回は山田隼人さんの予定です。
(2017年4月24日更新)

 

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