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・第1回:ミニノートPCで最小構成の連結撮影
●PCJ Review
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・デジタルカメラバック
Aptus II 10R

・直観的に使える現像ソフト
「Capture One 5 Pro」





第13回 SIGMA DP1Merrill + DP2Merrill

このコーナーでは、コンパクトデジタルカメラからハイエンドカメラ、撮影用品、各種ソフトウェアまで、仕事や作品制作、趣味を問わず、プロカメラマンが使ってみたくなる話題のツールを毎回取り上げていく。

文:津島隆雄
1971年青森県生まれ。学校写真カメラマン、コマーシャルスタジオのアシスタントを経て1999年よりフリー。 物撮りから人物などさまざまな写真業務全般、画像処理全般を手がける。
http://www.gungho.or.tv/



●基本スペック
SIGMA DP1Merrill
・有効画素数 : 約46MP(4,800×3,200×3)
・撮像素子 : Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー(CMOS)23.5×15.7mm
・撮影感度 : ISO 100〜ISO 6400(1/3段ステップで設定可能) 
      AUTO:ISO 100〜ISO 6400の範囲で上限、下限の設定が可能
・レンズ : 19mm/35mmカメラ換算有効画角 約28mm F2.8~F16
・モニタ : 3.0型約92万ドットTFTカラー液晶モニタ
・寸法 : 121.5mm(幅)×66.7mm(高さ)×64.3mm(奥行)
・重さ : 360g

SIGMA DP1Merrillのページへ

SIGMA DP2Merrill
・有効画素数 : 約46MP(4,800×3,200×3)
・撮像素子 : Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー(CMOS)23.5×15.7mm
・撮影感度 : ISO 100〜ISO 6400(1段ステップで設定可能)
      AUTO:ISO 100〜ISO 800
・レンズ : 30mm/35mmカメラ換算有効画角 約45mm F2.8~F16
・モニタ : 3.0型約92万ドットTFTカラー液晶モニタ
・寸法 : 121.5mm(幅)×66.7mm(高さ)×59.2mm(奥行)
・重さ : 355g

SIGMA DP2Merrillのページへ



●中判デジタルカメラに匹敵するコンパクト

今回は、独自の Foveon X3 ダイレクトイメージセンサーを使用するSIGMAのDPシリーズの最新カメラを紹介する。DP1Merrillは19mm(35mmカメラ換算有効画角 約28mm)、DP2Merrillは30mm (35mmカメラ換算有効画角 約45mm)の固定レンズを持つ。両機に外観の違いはほとんどなく、ほぼ型番とレンズの違いのみになっている。
画質は、さすがの Foveonセンサーである。中判デジタルカメラに匹敵するほどの高画質なデータをコンパクトなカメラで得ることができる。



●作例

作例はすべてRAWで撮影し、SIGMA Photo ProでJPEG変換している。DP1Merrill、 DP2Merrillともその圧倒的な解像度と高画質、独自のトーンと豊かな奥行き感を持った素晴らしい画像となっている。


 DP1Merrill

◀・1/80 
・F4.0 
・ISO 200 
・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/400 
 ・F2.8 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/250 
 ・F5.6 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/60 
 ・F5.0 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/800 
 ・F5.6 
 ・ISO 100
 ・AWB
 (クリックで拡大)


◀・1/6 
 ・F5.6 
 ・ISO 100 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/200 
 ・F5.6 
 ・ISO 100 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/125 
 ・F2.8 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/800 
 ・F5.6 
 ・ISO 100 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


 DP2Merrill

◀・1/60 
 ・F4.5 
 ・ISO 400 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/60 
 ・F5.6 
 ・ISO 400 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/250 
 ・F5.0 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/500 
 ・F5.0 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/320 
 ・F9.0 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/60 
 ・F5.6 
 ・ISO 400 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/125 
 ・F8.0 
 ・ISO 400 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/80 
 ・F4.5 
 ・ISO100 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/1000 
 ・F2.8 
 ・ISO 200 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)


◀・1/250 
 ・F2.8 
 ・ISO 100 
 ・AWB 
 (クリックで拡大)





RDP1Merrill、DP2Merrillには、最新のデジタルカメラの操作性や使用感を求めてはいけない。書き込み速度は遅く、背面の液晶モニタも最新のコンデジよりも視認性、解像度は落ちる。しかし、そのような操作性など気にならないほど、このカメラの「画」には、魅力がある。中判に匹敵する「画」が、このサイズのカメラで得ることができるのは、DP1Merrill、DP2Merrillの最大の魅力である。現像ソフトのSIGMA Photo Proのの使用感や処理速度は、物足りない面もあるが、RAW処理で最高の画質が得られる。

DPシリーズはレンズ固定なので、機種によってワイド、標準を選択できるのはワイドローライ、ローライ、テレローライと焦点距離によって選べる中判フィルムカメラのローライフレックスを思い起こさせる。かつてのローライフレックスのように、じっくりとゆっくりと、素晴らしい「画」を思い浮かべながらの撮影がこのカメラにはよく似合っているような気がする。



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