・プロが愛用するコンパクトデジカメ

・私のレンズ、この1本





このコーナーでは、毎回プロカメラマンが愛用しているレンズについて、
作例とともに語っていただく。



▲左がF3と105㎜/マクロf2.8(マニュアル)、右がD3と105mm F2.8 G。大きさの違いがよく分かる。参考画像はすべてD3と105mm F2.8 Gの組み合わせで撮影した。すべてスタジオでストロボ使用。絞りは特に記してない場合はf22。


No.03


ニコン
「AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8 G」



文:山本博道
1958年福岡県生まれ。音楽好きが高じてロック、ジャズ、クラシックなどジャンルを問わずミュージシャンのポートレートを手がけるようになってすでに30年! 趣味でもあるオーディオ関係の撮影も多い。



●105ミリのマクロレンズをずっと愛用

一応プロカメラマンを名乗り出したのが約30年前。その頃からオーディオ雑誌の仕事をしている。

オーディオ製品の物撮りはもちろんのこと、スイッチ類のアップ写真などを撮ることが多い。どちらも1本でこなせるニコンの歴代の105ミリ/マクロレンズは必須アイテムだ。

その頃のボディは名機F2。最初に買った105ミリ/マクロは確かf4だった。これは20年間愛用した。おそらくオーバーホールには7、8回は出したと思う。しかし外観があまりにも悲惨になってきたので10年ほど前に後継としてf2.8を購入。さすがに1絞りの差は明らかで、ピント合わせがこんなに楽になるとは思わなかった。そしてマクロレンズを買い換える時と前後してボディもF3に進化(?)。何の問題もなく使っていた。

そこへついにニコンからフルサイズのデジタル一眼/D3が発売されると言うニュース。デジタル化に躊躇していた理由の1つであった画角に違和感がなく、今までの感覚でレンズが選べるので一気にデジタルへ切り替えた。当然レンズもズラリと買い換えたわけだが、最初に買ったのが「Nikon AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8 G」(以下105mm F2.8 G)である。

これは僕的に初めて尽くしだった。AFレンズも初めてだし、絞りリングが付いていないGレンズも初めてだ。VR? ナノクリスタルコート? う~む。しかしテクノロジーの進化は素晴らしい。最初は重く感じたが慣れてしまえば手持ちも楽勝。ナノクリスタル効果なのか、素晴らしく抜けがいい。AFも速い。

もしこのレンズをF3に装着することができたら、どんなに凄い写真が撮れるだろうか…。









▲樹脂で出来た不思議な形のスピーカー。ナノクリスタル・コーティングなのか丸い部分へのストロボ光の馴染み方や樹脂の質感なども良く出ていると思う(クリックで拡大) ▲表面塗装が何と「漆塗り」というカメラマン泣かせのスピーカー。スピーカーの半分程にハイライトを入れて光沢感を出した。これもナノクリスタル効果なのか大変光の馴染みがいい。スピーカーのエッジ部分に少し朱色が透けて見えて重箱の角の部分を思い出す(クリックで拡大)
▲アナログプレーヤーのカートリッジ。マニュアルに切り替えて針先にピントを持って来た。ピントリングに絶妙な抵抗感がつけてあり違和感はない。これはf32で撮影(クリックで拡大)




▲このように全体写真(右の写真)とユニットのアップ(上の写真)を1本で撮影できるのがマクロレンズの最大の利点である(クリックで拡大) ▲全体写真(クリックで拡大)


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