・プロが愛用するコンパクトデジカメ

・私のレンズ、この1本





このコラムではプロカメラマンが愛用しているコンパクトデジカメについて、
その購入動機や気に入っている点などを、作例とともに語っていただく。




▲「Caplio GX100」。2007年発売。オープン価格。小型なのに何故か高級感も持ち合わせている。手が当たる部分に効果的にゴムを配してある。このグリップ感は素晴らしい


No.01


リコー 「Caplio GX100」

撮像素子:有効1001万画素、1/1.75型原色CCD
レンズ:焦点距離 f=5.1~15.3mm(35mm判カメラ換算 24~72mm)
明るさ(F値):F2.5~F4.4
レンズ構成:7群11枚、絞り枚数7枚




文:山本博道
1958年福岡県生まれ。音楽好きが高じてロック、ジャズ、クラシックなどジャンルを問わずミュージシャンのポートレートを手がけるようになってすでに30年! 趣味でもあるオーディオ関係の撮影も多い。


●GR DIGITALからGX100へ

まずはリコーの「Caplio GX100」を購入した理由を説明させていただこう。元々フィルムのコンパクトカメラは同じくリコーの「GR」を持っていたので、当然の流れで「GR DIGITAL」を購入した。

GR DIGITALはプライベートに使っていたが、やはりズームが欲しい。いろいろコンパクトデジカメのズームを調べていると、意外なことに、ほとんどのメーカーが35mmカメラ換算で広角側が35mmだった。これでは4人集まったら記念写真さえ撮れない。そんな時に発売されたのが外観がGR DIGITALそっくりのGX100だった。ズームの広角側が24mm、おまけにグリップ感も申し分なく迷うことなく購入。マクロはズームの望遠側でもかなり寄れるので、花のアップも大変撮りやすい。



▲GX100は大口径レンズのため、キャップは今どき珍しい外付けだ。これは非常に不便。撮影中はポケットに入れておかないとすぐにどこかへいってしまうのが不満だったのだが、後継機のGX200が発売された時、オプションとして発売されたのがキャップ「LC-1」だ(クリックで拡大)



▲3枚の羽根は常にボディ側にバネの力で閉じようとしている。ただしその力は弱く、レンズが前に出ようとすると一緒に開く。電源をオフにするとバネの力で見事に閉じる。これは正にアイデア賞もので開発した方にひたすら感謝(クリックで拡大)


▲液晶モニタは大変見やすく、スイッチ類はGRシリーズやGXシリーズほぼ共通だ(クリックで拡大)

●GX100は仕事でも大活躍

もちろんプライベート目的で買ったのだが、仕事でも意外な使い道があった。実は仕事で使う一眼レフのデジタル化は2009年からと大変遅かった。ところが仕事の現場で「画質は問わないのでデザイン用に一眼レフと同じアングルと画角の画像がすぐほしい」と求められることがときどきあった。そんな場合はこのGX100で撮影し、活用した。

また、銀塩フイルムでイベント会場などの広い全景写真を撮ると、蛍光灯カブリは避けられない。三脚も必須だった。それがGX100があれば何も考えずに撮影しても見事にグリーンカブリもなくきれいに写った時は感動した。これはデジカメならではメリットだ。

現在は仕事でも完全にデジタル化したために、このような使い方はしなくなった。後継機のGX200も出たが、買い換える理由も見つからないので現在もGX100はプライベートで大活躍だ。



▲風に揺らぐコスモスを手持ちでマクロ撮影(望遠側)。ISOはオート。GX100はISOオートで撮るとよほど周りが暗くない限りISO100で撮影されるようだ(クリックで拡大)



▲晴れ渡った冬のある日、都心からも雪を頂く富士山がくっきりと見えた。望遠で撮影した。レンズの抜けの良さがお分かりいただけると思う(クリックで拡大)


▲GX100にはいろいろと遊びの要素が満載だ。これは「モノクロ」を選んで撮影。木の質感も十分に出ていると思う(クリックで拡大)


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